夏木 光 [ 18/163 ]
ゆうひか見たいです。
ゆうとの嫉妬話読みたいです( ;∀;) より
◇ 登場人物
hirudr!:夏木 光 / 神谷 佑都
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※ 中学生時代のおはなしです。
「夏木くん夏木くん!!!昨日の月9見た!?めっちゃ面白くなかった!?あの超三角関係のやつ!!!」
「見っった見た!見た!見たよ!めっちゃ面白かった!!!今シーズンで一番面白い自信ある!」
「だよねぇ!毎週録画決定だね!」
教室で楽し気にそんな会話をしているのは、俺の幼なじみとクラスメイトの女子だ。
光が猛烈なドラマ好きだと言うことはわりとクラスの間で知られており、こうしてドラマを見た感想を光に話しかける女子は多い。
「そのあとのドラマは見た?あの不倫もののやつ!!!」
「見っった!見た見た!見たよ!!!ドロドロすぎマジウケた!!!でも今やってる昼ドラほどではないけど。」
「えぇ!?そうなの!?昨日のやつよりもドロドロってその昼ドラやばくない!?」
しかし盛り上がっているな。と何気なく光とクラスメイトの女子の会話に耳を傾けるが、少々盛り上がりすぎでいつ終わるのだろうと心配になってきた。
と言うのも、今は放課後で俺は帰る支度を終え、どうせ毎日一緒に下校する光待ちだったのだ。
「光そろそろ帰ろうぜ。」
あまりに話が長いから、席から立ち上がり声をかけた。
すると、「あ…、」と俺に気付いた女子が、喋るのをやめる。
「やばいやばいー、ほんとドロドロすぎて笑うから一回見て見てー。あ、DVD貸そうか?」
しかし光は、俺には気付かずに楽しそうに話すのをやめない。
俺に気付かない光に、女子は気まずそうに「…あ、どうしよっかなぁ」と苦笑いした。
「いやどうしよっかなぁじゃなくて見るしかねえよ!貸す!貸すから!明日DVD持ってくるから!!!」
「え〜…、てか夏木くん後ろ後ろ…。」
「ん?後ろ?おっびっくりしたぁ!」
女子に言われてようやく振り向き、俺の存在に気付いた光は、「えっ?佑都も会話に混じりたいって?」とほざいてきたからぶん殴ってやろうかと思った。
「別にDVDなんか貸して要らねえってよ。な、田中さん。」
「えっ!?あっ、えっと…」
「つーか俺先帰るからな。お前はドラマの話でも楽しく話してろよ。」
「あっ!ちょっと佑都待って!あぁ!じゃあな田中さんまた明日!あっDVD貸すから!!!」
「バイバイ!」と手を振り、俺の隣まで駆け足でやって来た光は、鼻歌まじりに機嫌良さそうに俺の隣を歩き始めた。
そんな光に、俺はなんだかちょっと文句を言ってやりたくなってしまい。
「田中さん別にDVD貸して欲しそうじゃなかったから。お前変なドラマのDVD貸したがるのやめろよ。」
そんなことを光に言うと、光はなにやら表情を緩めて俺の顔をまじまじと見つめてきた。
「さては佑都くん!田中さんと俺が仲良くドラマの話をしていたことに嫉妬かな!?」
「は!?なんで俺がそんなことで嫉妬しなきゃなんねーんだよ!!!帰る!!!お前なんかもう置いて帰るからな!!!」
「あっ!ちょっと待ってよ佑都!!!」
スタスタと光を置いて歩き始めた俺の後ろを、光は慌てて付いてきた。
数分後は、なんだかんだ言いながらも、肩を並べて帰宅をする、俺と光であった。
おわり
うーん…難しい!佑都の嫉妬!難しいです(>_<)嫉妬?……これ嫉妬ぉ!?って感じになってしまいましたが、こんな感じでお許しを!
そして、hirudr!の更新止まっていて申し訳ありません!
光への投票、それからリクエストありがとうございました!
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