神谷 佑都 [ 22/163 ]
佑都くんのデレが見たいです.../// より
◇ 登場人物
hirudr!:神谷 佑都 / 夏木 光
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光が俺の家で、自分家のように居座っていることはわりと昔からのことだ。
だから俺は、そんな光の存在には突っ込まず、リビングで寛ぎながらいかり豆の殻をむいてボリボリと食べていると、光は何やら言いたげな目で俺に視線を向けてきた。
「なんだよ。」
「…佑都にいかり豆は似合わねえよ…」
問いかければ、眉間にしわを寄せて渋い表情でそんなことを言ってくる。
「うるせえな。ほっとけ。」
「…それおっちゃんのだろ?」
「そこにあったから食べてみたら美味しくて止まんねえ。」
「ビール飲み出しそうな勢い。」
「そういや喉乾いたな。光お茶取って」
そう光に声をかければ、「え〜。」と不満そうな顔をされる。
暇そうにしてるくせに『え〜』とか言ってくんな。
お茶を取ってくれない光に早くも諦めて、しかし立ち上がるのは嫌で、続けていかり豆の殻を剥いてばくばくと食べ進める。
「うんめ。」
この塩っ辛さサイコー。
まじでビールと一緒に飲むとうまそうだ。ってビール飲んだことねえけど。
いかり豆を食べる手が止まらない俺を、光がジー、と見つめてくる。
「お茶。」
もう一度声をかければ、光はスッと立ち上がった。
お。お茶取ってくれんのか?
と期待した直後、光は俺の真横で「あー。」と大きく口を開けてくる。
「なんだよ。」
「一個ちょうだい?佑都があまりに美味しそうに食べてるから食べたくなってきた。」
光がそう言ってくるから、「じゃあお茶取ってきてくれたらやる。」と言いながらいかり豆の殻を剥きまくる。
「仕方ないなぁ。」
すると光は、文句を言いながらもお茶が入った容器とコップを持ってきてくれた。
「サンキュー。はい、口開けろー」
「あー」
宣言通り、お茶を持ってきてくれた光の口の中に、先程殻を剥いたいかり豆を放り込んだ。
光はもぐもぐいかり豆を噛み締める。
「んーおいしいね。」
「だろぉ???」
その後俺たちは、2人で無くなるまでいかり豆を食べ続けた。
おわり
ッくぅ!!!佑都のデレ!難しい!前にちょっと書いていたおはなしをリメイクして書いてみました。
佑都が何故かいかり豆にハマるおはなし書いてたんですよ(笑)
果たしてこれがデレかどうかは不明ですがこれにてお許しを!
投票ありがとうございましたー!
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