12話
そして、サバガシラ1号君を片手で投げてきたクリークににっと不適に笑ったサンジ兄は飛び、突っ込んできたサバガシラ1号君を蹴り飛ばした。
うん、すごい。
あの死ぬもの狂いで覚えた足技。
完璧にマスターしたサンジ兄は称賛に値する、何度血まみれになって習得したか、あ、ちなみに足技俺も使えたりするぞ。威力はサンジ兄の半減だけれど。なんでかって?そりゃサンジ兄より体重とか体重とか体重とか…………とにかくたりないからだ。
驚くクリークと海賊達。
サンジ兄が、死に物狂いでじーちゃんから学んだ足技を破れるはずがないんだよ。
「くぬヤローがサンジィ!」
「てめぇは味方を殺す気かぉ!!」
「…………ああ」
「ああじゃねぇよ!イカれ煮込み!!!」
「強大な2つの戦力を失うところ立ったんだぞ、アホスパゲティ!!!」
罵る言葉さえ食べ物とはコックの鏡だな。
うんうん頷いてれば、てめえも頷いてんじゃねぇ!!!と突っ込まれた。
いいじゃないか、別に
少し不満げにしているとドサドサドサとコック達がやられる音が響いた。
「何が強大な力だ、武器を持とうがコックはコック」
「てめぇらはおとなしく陸の厨房で料理でもしてな」
「その辺の海賊といっしょにすんじゃねぇ」
「俺たちァ東の海の覇者クリーク海賊団だぜ!!!」
「………………………………」
………だから?
そう思った俺は悪くない。
12話