2話
あれから3年
『かあしゃん、おりぇもやりゅ』
「あら、お洗濯たたむのお手伝いしてくれるの?」
『あい』
俺はすくすくと育った。
新しい両親に迷惑かけないように、《母さん》の家事を手伝ったり、子供らしくは難しいけど、なんとかやってる。
ご近所さんからは『小さいのにしっかりものね〜』とかしっかりしたお子さんで通ってる。
実際、冷めてるだけな気もするけど
誰も俺が精神年齢21の大人だとは気づかないだろう
「あら、アクリはお洗濯たたむの上手ね〜」
『あい』
けど、やっばり体はまだ3才児だけあって、歩いてたら足がもつれて何度も転んだり、未だに舌ったらずになるとこがあったり
まぁ、これは仕方ないよな……うん。
けど、やっぱり3才の子供が怪我して平然としてたらやっぱり可笑しいだろうから涙は浮かべたりしてるけどな、前世の頃から好きなだけ涙を流せるんだ、結構自慢なんだけどすごくないか?女優だって目じゃないぜっ(ドヤァ………うん、悪い。
それから、成長する期間の間にここがどこか、一応突き止めた。てか、わからない方がおかしいだろ。
赤ん坊の頃から母さんに抱き抱えられ散歩しにいくたびに、背中に正義の文字を背負った《海軍》を見かけたり、海には《海賊》なるものがいて、おまけに《海王類》や《グランドライン》なる単語がこれでもかってくらい出てくる出てくる。
ここまできたら誰だってわかる《ワンピース》だろうがよ。
まさかまさかの某人気海賊漫画の世界に生まれ変わるとか……。
死んで生まれ変わったら漫画の世界でした☆なんてどんな夢小説だよっ
俺も一時期、友人にせがまれてかいたことあるよ、ラブ○ラスとかいうゲームの女性キャラと友人の夢小説せがまれたよ、あまりにうるさかったから嫌々書いてやったよ、何故かめちゃめちゃ絶賛されたよ
はぁ……
もうため息しかでねぇ
幸せが逃げていくなぁ…ふ…
それからも色々考えてたけど、両親達があまりにのほほんとした人たちだったから、何だか色々悩むのがバカらしくなってきた………もう面倒だから悩むの放棄しよう、そうしよう…。
つか、もう悩むの疲れたわ…
身体年齢3才、精神年齢21才ですでに老成した雰囲気醸し出してるのって俺だけじゃないか?
哀愁漂ってそうだよな
自分じゃわかんないけどさ
前世は色々頑張ってた気がするけど、今世ではまったり生きたいな……
2話