28話
その時はちょうど掃除の雑用仕事を手伝っている時だったからデッキブラシを持っていた。
そこを襲いかかってきたごろつきの攻撃を退け足を引っかけ転んだ隙にその汚れたデッキブラシでなんなく沈めてやった。
『まったく、人が掃除にせいを出しているってのに邪魔しないでくれる?目障りだからさ。』
倒れているごろつきにそう言ってやったけどどうやら気絶していた敵には聞こえてなかったみたいだ。
一撃で気絶するなんて弱すぎだと思う。
もっと鍛えろよと思いながら、そんなごろつき達が落とした武器はそのまま俺が戦利品にもらっておいた。
邪魔になれば扱いにくい物から売ればいいし。今じゃそこそこ貯まってきたかな?
そして、そんな俺は何故かサンジ兄と一緒にじーちゃんに呼ばれ、じーちゃんの部屋を訪れていた。
「おい、じじい。話ってなんだ?」
まだ仕込みもあまり終わってないんだよっと
タバコをふかしながらサンジ兄がいうとベッドに座っていたじーちゃんが俺達の前にたった。
「サンジ、アクリ、おめぇ達を呼んだのは他でもねぇ、おめぇらをこのバラティエの副料理長に任命する。」
「はっ!?」
『………ん?』
お前ら?
何か聞き捨てならないセリフを聞いたと思い俺は首をかしげて自分を指差した。
『じーちゃん俺も?』
「おめぇは補佐だ。副料理長補佐。普段はサンジをサポートして、いねえ間は代理を勤める。それと、おめえはその年で何でもこなせるやつだから在庫の管理とかもやってもらうことになる。」
28話