27話
俺の夢が決まった日から2年の月日が流れた。また早いと思うけどそこは気にしないでくれると嬉しい。
今の俺は7才になった。
5才の時よりは成長して動かしづらかった体も今では大分動かしやすくなったと思う。
この2年間の間にバラティエにはコックが増えた。そのほとんどが荒くれ者ばかりだけど、そのコック達と皆で色々な案をだしあい、チラシを作ったりして買い出しの際に配り歩いたりした。
………みんなの顔立ちが怖いから避けられたり、怯えられたりしたけど……。
その時こそ俺の本領発揮でニコリと笑って店に来てもらえるように誘導した。
そのさい、一緒にいたコックが俺の顔を珍獣を見るような目で見てきたけどスルーだ。
そして、他にはメニューが見やすいようにと試行錯誤して作ったり、今日のおすすめの看板を書いたりとなにかと案を出して俺も頑張ったつもりだ。
けれど少しずつ繁盛すればするほどやっぱり海賊やごろつき達に狙われることもあった…
………まぁ、それは全然問題なかったよ。
基本ここに働いている人達は争いになれてるし、俺だって今までただ働いてきただけじゃない。
じーちゃんにサンジ兄と一緒に鍛練してもらったり、もらった武器の本を参考に自分なりに身近なものでできる武器を作ったりして身に付けているのだ。
27話