13話











あれから、半年がたった。



早い?それは仕方ない。
だってほんとうに毎日料理漬けの日々だったんだ。あるとしたら、そうだな…体力と筋力をつけるために腕に鉛の板の入ったリストバンドをつけ始めたことぐらいか?



これ、結構鍛えられるな、最近じゃぁ結構力ついてきたと思うんだけど。




あとは、じいちゃんに貰ったグランドラインや武器の乗ってる本を寝る前に読んだりするくらいだな。





それ以外は、本当に平和だと思う。


毎日毎日、じーちゃんに料理をならってサンジ兄が蹴られ、料理をならってサンジ兄が蹴られの毎日だ。





え?俺は蹴られないのかって?
……
…………もちろん蹴られたけど、何か?






料理のことは申し分なく教えてもらったことはすぐに覚えた。ほとんどのレシピをたった半年でマスターしたからかじーちゃんは舌を巻いて、他のコック達は顔面蒼白してたがそこは問題じゃない、だって前世からよくあることだ、うん。



だけど、どうしても食材を見ると俺の中の創作意欲がうずいて気づいたら勝手に傑作を作り上げている時があるのだ。



この前なんかじーちゃんとサンジ兄がケンカをしている間に『ウェディングケーキ』を作ってしまった。



《おめぇはなに作ってんだっ!!》


ってじーちゃんとサンジ兄から同時突っ込みをはじめてもらったよ。


じーちゃんは蹴り突っ込みだったけど……
あれはかなり痛かった。




あれを何回も食らうサンジ兄はバケモンだと思う…… うん、間違いない。



蹴られ続けたら慣れるもんなのか?


あ、ケーキはコックの皆で美味しく食べたぞ。残せないしな。







13話

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