Last*Lost
03
へへ、今日から並中生だ。
山本は朝練で行っちゃったから一緒に登校はできないけど。楽しみ。
*****
「初めましてこんにちは。
萩原莉麻です。
どうぞヨロしくっ!」
「萩原は一番後の右っ側だ。」
「はい。」
近くになったのは京子ちゃん!
「よろしくね、莉麻ちゃん。」
「よろしく!」
楽しい日々になりそうだった。
*****
理科のテストが始まった。
私は、サボタージュという名のサボり。
……つまり、まぁ、良いかなぁと思って?
友と一緒にいたときは、学校どころか勉強らしいこと1つだってしなかった。
「うは〜、授業もテストも嫌ーい!」
ということで、まぁ目立たない屋上へ、
というわけです。
「うーん!空って良いな。」
青空、青空。雲一つなくきらきらと透き通っていてとても気持ちがいい。
ふと、前まで一緒だった人たちを思い出す。
曲弦糸やら声帯模写しろとか、無茶言う哀川さん(そしてよく殴る。
うにうにでメイドやら何かとオタっ気のあった、天才児、友(パソコンとかに詳しくなれたのは友のおかげだろう
……あれ?私、遊ばれてない?
まぁ、おいとこう。
ということで(どういうことだよ)、ずっと練習してた、声帯模写を久しぶりにすることにした。
曲(うたうのかよ!)は、
並盛校歌(特に意味はない
「緑たなびく並盛の
(ここで友の声に変えて、)
大なく小なく
(あれ?友の声だ。っと、次、いーちゃん)
なみがいい〜♪
(おぉ?哀川さんは?)
あぁ〜われらが〜
(姫ちゃん!)
我らが並盛ちゅぅ〜♪」
……!!
「声帯模写できたぁ?!!」
これはトリップの影響というやつかっ?!
ワー!!やった、ね!
バタン、
急にドアの音。そして空気が凍る。
「あれ、君1人?
久しぶりに群を見つけたと思ったのに。
まぁいいや。
今、授業中だよね、さぼってるから、咬み殺す。」
「む、矛盾してるっ!」
貴方もさぼってるじゃないですか、
並盛中学校風紀委員長にして最凶の不良、
そして未来の雲のリング守護者、
――――――雲雀、恭弥。
「死にたくないのでにげていいですか。」
「だめ。」
ダメでした。
さて、どうしよう。
@逃げる? A逃げる。 B逃げる!
「逃げる気?」
「もちろん。」
生きていたいし、楽しいLIFEを送りたい。ということでB(別にほかもあまり変わらないけど
……えへ、英語(LIFE)使ってみた。
選択だけに、LIFEカード、みたいな。
「ダメだよ、最近草食動物の群見て無くてね、
1人でも良いから咬み殺したい気分なんだ。」
どんな気分っすか。
はい。もういちどー
どんな気分っすかあぁぁあ?!!
パニックってんじゃないよ、
えぇと、
「さっきからブツブツ独り言?
気に入らないね、」
こわい こわぃ、、
ひゅッ
空気を裂く音。
反射的に避ける
「なんだ、戦る気はあるんだ
ふぅん。」
ありませんよ。
なんか みなぎってませんか? さっきから 殺気が(しゃれ?)
って一人ボケツッコミもどき してる場合じゃない!
トンファーきたぁぁぁぁぁっっ
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