あくまと酒に酔う 後編
カチャカチャと小さく響く金属音。兄さんはとろけた表情のままそれを見ている。
抵抗が無いのをイイことにジッパーも下ろして前をくつろげ、下着の上から兄さんの膨らんだモノを人差し指でなぞる。
「…あ、っ」
「もうパンパンだね……気持ちいいの?」
先端の窪みを掻くようにすれば兄さんのモノがヒクンヒクンと反応する。
「っ、もちいい…」
「……兄さんのえっち…」
下着の引っ掻いている部分にじんわりとシミが広がる。兄さんの先走りだ。
「……ゆきおっ、焦らすな…っ!」
もどかしい刺激に耐え切れなくなったのか、頭を左右に振りながら声を上げる兄さん。
「もっと触って欲しい?」
「んっ、もっと…」
兄さんが望んでくれるならいくらだって喘がせてあげたい。
僕は自分の息が乱れるのを感じながら兄さんの下着をずり下ろし、前を完全に露出させてその充血して立ち上がった中心を握り込んだ。
「っ、ひぁ!」
溢れた先走りで濡れた竿を上下に扱けばくちゅくちゅといやらしい音が立つ。
「…んっ…んぅ!」
「兄さん口押さえないで」
手の甲で声を抑える兄さん。扱く手は緩めずにもう片方の手で口を塞いでいる兄さんの手を掴んで除けさせる。
「……やだっ、声…」
「ダメ。兄さんのえっちな声もっと聞きたい」
「……ばっ、ゆきっ…!ああっ!」
抗議を遮るように強く扱けば、喘ぎつつビクンビクンッと身体を跳ねさせる兄さん。
ぎゅっと目をつむって泣きそうな表情をする兄さんが僕の情欲を酷くそそった。
「……兄さん、一緒にイイ?」
「っ、あ、ひっ、んんっ!」
快感に訳がわからなくなってる兄さんからの返事は元々期待してなかった僕は、ズボンを下ろし昂った自分のモノを出して兄さんのと一緒に握り込んで扱いた。
「……う、く…」
「ああっ、ん、ゆきっ、は、」
ダイレクトな快感に漏れそうになる喘ぎに歯を食いしばる。兄さんの先走りでべちゃべちゃになった手と擦れ合うモノ同士の感覚に自然と僕の腰の揺れも大きくなる。
「あ、あ、ゆきっ、いくっ、や、いっちゃぅ」
「っ、兄さん、もう少し我慢してっ」
「……あ、ゆきおっ、なんで…」
ガクガクと足を震わせ始めた兄さんのを扱く手を止めると、急な喪失感に兄さんの瞳から溜まっていた涙がこぼれ落ちる。
「僕、まだだから」
「やだっ、もっと…!」
「でも兄さんと一緒にイきたいから……ちょっとだけ待って?」
「……ゆきおっ」
僕はこくこくと頷く兄さんのズボンを完全に脱がせ、閉じさせた足の隙間に自分のモノを突っ込んだ。いわゆる素股ってやつ。
「ひぁっ!?」
本当にエッチしてるみたいに腰を動かせば、僕のモノが兄さんの蟻の門渡りや陰嚢を擦る感覚に声を上げる兄さん。そこも溢れた兄さんの先走りでローションを垂らしたみたいにぬるぬるだ。兄さんの痴態と太股の締め付けで一気に込み上げてくる射精感を感じながら、再び兄さんのモノを握って大きく扱く。
「あっ、あっ、ゆきっ」
「んっ、一緒に、イこ?」
「んっ、あっ、ああああっ!」
「………くっ……」
声を上げて身体を痙攣させる兄さんのからビュルッと精液が噴き出て兄さんの腹に散る。その卑猥な光景に釘付けになりながら達した僕の精液が更に兄さんの胸や太股を白く汚した。
「……はっ…はっ…」
「………はっ……はぁ…」
二人の荒い呼吸だけが響く室内。とろんと空中に視線を漂わせたままの兄さんは意識が朦朧としてるみたいだ。
「………ねぇ、兄さん。もう一回しよ…?」
「……………んー、……ん?へっ!?」
「服、全部脱いで」
「ちょ、待て!俺もう……ぁっ!」
僕は、それこそ酔っ払ったみたいに夢中で兄さんとえっちな事をしてしまった。
僕を酔わせたのは小さなチョコレートボンボンと兄さんというあくま。
オワリ
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