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memo

* 菅原孝支 × 誕生日 *

新しい1年、良い事がありますように_____


「今日、俺誕生日なんだー」

椅子を目一杯後ろまで引き、後ろの彼女の机で頬杖をつきながら、にんまりと微笑んで見せる。
不意に見た不気味さに、彼女は順調に飲んでいたジュースをごきゅん…ッと、空気と一緒に喉へと流し込んだ。

向かい合っては勝ち目がない、と思ったのか、彼女は身体の向きを変え、ストローを咥えながら言葉を放つ。

「それはおめでとう」
「それだけ?」

俺はニコニコという効果音が出そうな笑みを作り上げ、手のひらを彼女に見せるように差し出した。

「……女の子から集る気?」

その手のひらを見て、彼女は呆れたようにため息を1つ吐き出した。
それにもめげず、俺は絶えず笑みを浮かべる。

「ジュース1本からプレゼント受け付けてるけど」

“バカ”……きっと彼女はそう言って俺の手を叩くだろうと思った。
誕生日に片想いの彼女と触れ合えるだけで、十分なプレゼントだ。

「はい」

しかし、手に触れたのは柔くて生温い感触だった。
ちゃぷん…とまだ半分近く入った紙パックのジュース……今し方まで彼女が手にしていたものだ。

彼女もまた頬杖をつき、ニッと唇の両端を横に引っ張って悪戯っぽく笑う。

「私の誕生日には2倍で返してね」

冗談っぽく言ったつもりが、いつの間にか彼女の冗談に乗せられている。
確かに飲みかけでも彼女から物を貰えた事は凄く嬉しいのに……

“貴重過ぎて飲めない_____”



菅原さん、お誕生日おめでとうございます!
何だかノリが及川さん的に仕上がってしまいましたが、菅原さんも穏やかな笑顔の裏に腹黒さを持ち合わせてると思います←褒め言葉

そして短いお話で申し訳ないです……
もっと6月っぽいお話を書きたかったのですが、梅雨ネタは全部ウチの岩泉さんが持っていってしまったし、ジューンブライドは高校生にはまだ早いかなー…とか

あと6月って何ですかね?
紫陽花、とか?カタツムリ、期末テスト……
近くの小中ではこの時期に体育祭やってましたが……我が地元は秋先開催だったので不思議な感じがしたり
でも暑さを考えたらこの時期にやるのが涼しくて羨ましい←あり得ない話の脱線の仕方


2015/06/13
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