魔界編(2/3)

◆魔女四家の特徴
◆魔獣とは
◆「煉瓦の道」
◆人間界との関わり
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◆魔女四家の特徴
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≫一寸闇家
 東の月流を受け継ぐ。呪術や占術などに長けており、多数の使い魔と奉公人を抱え、まじない師や占い師を多く輩出している。四家で唯一純粋な人間の血筋を保っている。
 東の果ての山奥に佇むよろずやが本拠地。家紋は月と二又の黒猫。オズの遺産「銀の靴」や「スケアクロウ」を所有している。

≫ダヴォラ家
 西の星流を受け継ぐ。合成・錬成術や生物学に通じている。基本的に技術などは門外不出だが、合成玩具兵器の製法が漏洩している。
 西の果ての谷底に研究所をかまえている。家紋は星と四つ又の舌をもつ蛇。オズの遺産「空飛ぶサル」や「魔石の帽子」を所有している。

≫ソルディノッテ家
 南の陽流を受け継ぐ。薬学・植物学に通じており、オズが残した魔法薬の製法をほぼ独占している。
 当主は南の果てにある砂漠の街でひっそりと喫茶店を営んでいるらしい。家紋は太陽と三つ足の烏。オズの遺産「眠り芥子」や「はぐれ気球」を所有している。

≫灯下暗家
 北の雲流を受け継ぐ。幻術や操作術が得意な人形使いの一族である。希にだが弟子も受け入れているようだ。
 北の果ての広大な森を、神出鬼没な人形劇団として練り歩いているという。家紋は雲と一つ眼の梟。オズの遺産「騙し人形」や「鈴帽子」を所有している。


◆魔獣とは
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 魔界に棲む狂暴な獣の総称。獣といっても四足歩行のいわゆる「けだもの」だけでなく、爬虫類、鳥類、魚類、節足動物などヒト以外の生物群全てを指す。意志疎通は一応可能だが、馴れ合うことは非常に難しいとされる。だが魔人や妖精などとつがう場合もあり、交雑して混血の子を成すことも種類によっては可能である。
 最強の魔獣とうたわれる竜種は非常に強力なうえに好戦的なので近づかないほうがよい。しかし、薬やキメラの材料として、しばしば皮や爪牙、血肉、鱗などが狙われることもある。
 魔女が使い魔として連れているものも魔獣の一種で、魔法によって特殊な契約がなされているため主人を襲うことはない。


◆「煉瓦の道」
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 魔界には身近な所にオズの遺産があったりする。例えば、東西南北を巡る空中歩道「煉瓦の道」は、旅をするのに困難な土地を避けて通れるようになっている(現在は途切れている箇所も多い)。
 このため、中心部⇔各方角間や、南北間、東西間の移動は比較的楽に行える。
 かつて、オズ家があったとされる空中都市エメラルドへは、この「煉瓦の道」から続く「虹の道」を通らなくてはならない。しかし、現在その間の道が失われているため実質エメラルドに行くことは不可能である。


◆人間界との関わり
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 人間界と魔界は表裏一体の世界ではあるが、この間を往き来する方法は無いに等しい。
 片道であれば、オズの遺産「はぐれ気球」によって魔界から人間界に行くことが可能だが、逆に魔界へは帰って来ることはできない。
 人間界から魔界に行く方法はただ一つ。「人間界に存在できなくなる」条件を満たすしかない。見方を変えれば、人間界に存在できないものが来る場所こそ、魔界なのである。


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