怪物一家ご近所12神・その他

ュポーン一家

テュポーン
ガイアの憎悪とヘラの嫉妬から産まれた対ゼウス用最終兵器にして災の魔神。
そのせいかゼウスが大嫌い。子どもらを倒して回るヘラクレスも嫌い。
ゼウスかヘラクレスにちょっかいかけるとヘラから給料が貰える。
色んなとこから色んなものが出たり生えたりする。全てあらわにすると世界の東西を覆い尽くせるという。
嫁はエキドナ。もう溺愛である。おかげで子沢山。
神をも殺す毒を持ち、それは彼の血を引く子どもたちにも受け継がれている。

エキドナ
テュポーンの嫁。蛇の身体を持つ女怪。
誘ったり襲ったり貪ったり徘徊したりして暮らしている。感情らしいものは見せないが多くの怪物の母だけに母性は強いらしい。
主に食欲で行動しているようす。言葉は話さずいつも微笑んでいる。
神を殺すために生まれたテュポーンに対し、彼女は本能的に人間を襲う。
彼女の子どもたちが人間を好んで食らうのは、その本能を受け継いでいるため。

キマイラ
テュポーン一家の長女。
反抗期なのかしょっちゅう家出をするが、母親やきょうだいが心配でしばらくすると戻ってくる。
左半分がライオンで右半分が山羊、尻尾は蛇。
彼女が口から吐く火はきょうだい達の中で一番温度が高い。自宅警備員兼食糧調達係。
恒温であるがゆえに変温の家族の抱き枕がわりにされることもしばしば。

◆ケルベロス
テュポーン一家の長男×3。冥界に出稼ぎに行っている。
地獄の番犬としてペルセフォネのお守りをしたり侵入者を排除したりするのが主な役目。
どの頭も特定の音波に弱く、甘いものが好き。
ハデスによる躾が行き届いており、「待て」も習得している。

ケルベロスα
一番鼻が効く。
好きなものは獲物の肉。ハデスからもらった剣を持ち歩いている。

ケルベロスβ
一番視力が良い。
好きなものは獲物を追い詰めること。きまぐれだが遊ぶのは大好き。

ケルベロスγ
一番耳が良い。
好きなものは獲物の悲鳴。首周りがとてもモフモフ。興奮しやすいので目隠しをしている。

※αβγで一匹扱い。

オルトロス
テュポーン一家の次男。双頭の怪物犬。
牛を見張るバイトをしているが、居眠りが多く物覚えも悪いため、兄のケルベロスと違い優秀な番犬とはいえないようだ。
ただ特定の音波に弱いという弱点は無いうえ、純粋な攻撃力と凶暴さは兄以上。
救いようのないマザコンであり、母上にハァハァしている。
将来の夢は母上と結婚することらしい。

ラドン
テュポーン一家三男。やたらでかいドラゴン。
たてがみは蛇。身体中に口があるが、寡黙で余計なことは喋らない。
金の林檎を守るバイトをしており、雇い主のヘスペリデスたちからは「ドンちゃん」と呼ばれ可愛がられている。

ヒュドラ
テュポーン一家の四男。数多の頭を持つ水蛇。
首は切れたり潰れたりしても高速で再生するが、核となる首がやられてしまうと再生能力が大幅に低下してしまう。
デフォルト有毒のテュポーン一家の中でも随一の毒を持つ。人間なら触れたりにおいを嗅いだだけでも死に至る。
両親や兄弟たちでも肌が荒れたりするほどなので、普段は毒を漏らさないためにマスクをしている。
母親似の美人。面倒見のいい性格で、幼いきょうだいの世話をすることも多い。

デルピュネ
テュポーン一家の次女(?)。
正確にはテュポーンの身体の一部を分離した怪物で、蛇の頭を持つ幼女の姿をしている。
どことなくエキドナ似なのは本体であるテュポーンの趣味。
扱い的には娘というよりペットの位置である。

ネメア
テュポーン一家五男。ネメアの地に棲む獅子に似た怪物。
縄張りにしている地名からそのままネメアと呼ばれている。
皮膚の下に硬い甲羅を持つため、傷を負わせることは非常に困難。
とても好戦的で、捕食のためだけでなく遊びや暇潰しで人間を襲う。

パイア
テュポーン一家三女。クロミュオンの猪とも呼ばれる怪物。
凄まじい怪力を持ち、旅人を待ち伏せて襲い、荷物を奪い盗って暮らしていた。
長らく家族から離れて生活していたが、家出中のキマイラに発見され保護(?)される。
そのせいかキマイラにやけになついている。

スピンクス
テュポーン一家四女。猛禽の翼と獅子の身体、幼女の上半身をもつ怪物。
人間のことは「おやつ」だと思っている。
なぞなぞが好きだがレパートリーは少なく、解答されると不機嫌になり泣き出してしまう。

エトン
テュポーン一家六男。カウカソスの刑場で罪人の内蔵を生きたまま啄む山鷲。
罪人が来るまでは常に飢えており、獲物を待ち続けているため目付きが悪い。
ついでに性格と手癖も悪い。
ハルピュイアとつるむこともあり、獲物に群れて貪る光景はそれはもう喧しく汚ならしい。

カルキノス
テュポーン一家七男。蟹の怪物で、力は強いが幼いため知能は未発達。
鋏の力加減ができず、じゃれているつもりで首を真っ二つにするなんてこともザラ。
そのためすぐ身体の再生ができるヒュドラぐらいしか遊び相手がいない。


近所の怪物たち

ラミア
洞窟に住む蛇の女怪。エキドナとは一匹の獲物を分け合うほど仲がいい友達。
訳あって子どもを生むことができず、エキドナの子どもを自分の子のようにかわいがっている。
たまに家出したキマイラが泊まりにくるのが数少ない楽しみ。
面倒見がいいおば……姐さん。

メデューサ
目があったものを石に変える蛇の女怪。
鏡を持ったストーカーに付きまとわれ、同情したラミアに匿われている。
何かと世話してくれるラミアを姉のように慕っており、間違って石に変えてしまわないよう前髪で目を隠しているので、前が見えずはからずもドジッ子属性が付加されている。

◆ペガサス
メデューサの息子。父はポセイドン。
翼が生えた白い子馬で、いつもメデューサのそばにくっついてちょこまかしている。
石化無効。

◆ハルピュイア
うるさい。きたない。やかましい。そんな鳥の女怪たち。
汚い鳥繋がりでエトンとつるむことがある。

◆セイレーン
海にいる鳥の化け物たち。
近くを通る船を沈めて遊ぶ。その歌をきくと魅了されて何も考えられなくなってしまう。
カリュブディスとスキュラのお隣さん問題に巻き込まれて涙目状態。

カリュブディス
海に渦巻く激しい潮流の正体。
底無しの食欲をもち、通り掛かるものを見境なく飲み込むことに快感を覚えている。
ロケットおっぱい。
隣のスキュラと獲物を巡ってもめている。
最近はセイレーンも巻き込んでご近所問題に発展しているようだ。

スキュラ
魚の下半身に六つの犬の頭をもつ女怪。
犬の頭の数と同じだけの人間を捕らえて食べる。非常に几帳面。
隣のカリュブディスが根こそぎ獲物を食べてしまったり、五人以下にしてしまったりすると激しく憤る。

◆アラクネ
アテナの怒りを買って蜘蛛の姿にされた元人間の娘。
ただひたすら糸を紡ぎ巣を広げ、獲物を待つだけの生き物。あほのこ。

◆蠍
どこぞの女神がオリオンにお仕置きするために育てていた蠍。
何故かオリオンを病的に慕っている。
「あなたを殺して私も死ぬ」を地で行くヤンデレデスストーカー。

◆ケリュネイア
アルテミスが放し飼いにしている(というか足が速すぎて捕まえられない)爽やかな鹿さん。
雌だが角が生えている。
「捕まえてごらーんハハハハハハ☆」



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