君と未来を歩む | ナノ




秋の日のこと



前の出来事から2ヶ月とんで11月。運動会とかはどうしたって?普通でつまんなかったからカット。
あ、おかあさんは今月の頭から服を作るバイト?をしているらしい。







「……それで今はどうなんだよ」
「それがさ、あいつまだユキちゃんにコクってるらしいぜ。よくあきねえよな」
今はアキオと露伴といっしょに帰っているとちゅうだ。露伴が図書館にあったずかんをほとんど全部かき終わってしまったせいか、さいきんほかの子ともいっしょに帰ることが多くなってきている。

「あ、そろそろ分かれ道だな」
『おう、また明日なアキオ』
「ろはん、幸彦、またな」
「じゃあな」
交差点でアキオと別れて、露伴と二人で帰る帰り道。しばらくしゃべりながら歩いていると、前の道に一人の男のひとが立っているのが見えた。
思わず足を止めると、こちらに気づいたのかぐるりと振り返るそのひと。


「ッ!おい幸彦、こっち見ろ」
『おう?』
露伴の方を見ると、とてつもなくひきつった顔をしている。
「目が合わなくて良かった。アイツはヤバイぜ、良いから僕とこのまま話しながら通りすぎるんだ」
『何がやべーのかはわかんねえけど分かった!そういやこの前あけみちゃんがさあ』
「キミのその変わり身の早さにびっくりしたよ。で、何だって?」
その日はそれで終わった。



『またいるな』
「な」
次の日も、その人はそこにいた。周りに買い物をしているおばさんや犬の散歩をしている男の人がいて、その日も切り抜けられた。
その次の日も、また次の日も。

だけどよそうがいのことってのは、いつだって起こるかのうせいがあるんだ。








『カゼこじらせてそうたいっすか』
「スマンな、いつも露伴迎えに来てんのによ」
露伴のクラスのたんにんであるハシモト先生が、めずらしく困った様子であやまった。この人ぼうそうした露伴すら止められるぐらい色々強いんだけどな。
ということで、今日は一人で帰ることになる。
『大丈夫っす、おれ一人でも』
「そうか?でも気を付けろよ、最近お前らんところの通学路付近に不審者が出るらしいからな」
知ってます、いつもいますとはさすがに言えなかったから分かりましたとだけ答えて、帰り道につく。






またいる。

大丈夫だ。目を合わせず通ればすぐに家だ。だいじょうぶ。だいじょうぶ。
そいつまであと二歩。あと一歩。並んだ。過ぎた。一歩。二歩。三歩。



抜けた!
「抜けた……と思っているな?イイ気になっているな?ボク…………」



prevnext




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -