(3/5)




頭は汚い金髪で、目だってつり上がってるのに。私を前にすると何だか口調も幼いし、もじもじとしている。


これじゃあ…


「どっちが女の子か、分からないわね。」


咲山の腕を取って、こちらに引き寄せると、咲山は素直に私に体を預けた。


「こ、麹町っ」

「耳、赤い。」

「…んっ…ゃ」


汚れたワイシャツの中に手を入れ、腰を撫でると、咲山から可愛らしい声が聞こえた。


「お、れ、汚いからっ…離してっ」


そりゃ汚いわよ。また喧嘩でもしたのか制服は汚いし、至る所に傷がついてるし。

私では無い奴がコイツの身体に触っているのね。痕まで付けやがって…って、何でこんなにも腹立たしいのかしら。


「汚くない。」

「ぅっ…」


耳元で囁くと、咲山の体がビクりと揺れた。

少し体を押して、体制を入れ替えた。咲山の巨体を支えるのって大変なのよ。


咲山が私の下で顔を赤らめたまま視線を逸らす。


「私の秘密を知ってるくせにいいのかしら?今のあなたって食べられる気満々って感じだけど。」


私の言葉に恥ずかしくなったのか、咲山は両腕で顔を隠した。首筋に汗が伝っている。


それが気になって、ベロりと首に舌を這わす。


「あっ」


咲山の嬌声と共に腕が緩み、再び顔を隠そうとする腕を捕らえ、顔の横に縫い付けた。

咲山の顔は真っ赤に発熱しており、凛々しく尖った薄い眉毛は情けなく垂れ下がり、目は涙で濡れそぼっていた。


「…あんたってこういう事、初めてなの?」


あの咲山に限ってそんな事は無いと思いつつも、反応が初なだけに気になってしまった。


咲山は小さく頷く。


高一の頃から私を好きだったとはいえ、他の女性と遊んだりも出来た筈なのに。


…ほんと、意外。


「そう…初めてなのね。なら、私が恐いかしら?」

「……こわい。」


眼前には制服の乱れた咲山が涙をボロりと零した。

嗚呼…肌がぞわぞわする。私、咲山なんかに興奮してるのね。


だって、


「可愛い…」



咲山の涙を舐め取りながら、下に移動していく。咲山の震える唇を捕らえると咲山は一層涙を零した。

咲山の唇は柔らかくてしっとりと湿っていた。

右手で制服越しにするする胸をなで乳輪を縁取る。ビクビクと跳ね、胸を突き出すようにする咲山が面白くて、乳輪をくるくると撫で続ける。


「もっ…ゃ、耶子っ」

「なぁに?」








戻る

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -