煙を探す

委員会のお仕事が本格的に忙しくなってきた。どれもこれもが全部うまくいかない。投げ出したい。消えちゃいたい。

きっと相手は私の言葉と態度に不信感を持ってるし、信頼もされてない。
今日は挨拶回りも兼ねた飲み会に参加したけれど、知ってる人もいない完全アウェーのあの場は本当に辛かった。数少ない顔見知りと話をしようと思っても、不信感しか持たれていない私は楽しい飲み会には邪魔者でしかなかった。これで顔も可愛ければ少しは変わったかもしれない。

それとも、心の奥底で億劫で怖がっている自分が表面に出ていたのか。それはとても悪いことをした。死にたい。

それだけじゃない。局内の雰囲気を改善しようと、1人1人サシ飲みに誘ったり、なるべく話すようにしたり、家に呼んでは、話しやすい先輩もお招きした。
それでもコミュ障だから、思ってることも言えないし、意見も言えないし、先輩とも話せない、それをわかってくれ、と泣きながら猫目ちゃんに言われた。
私はわかってるつもりだから、自分に出来ることを全部やっていた。これに関してはこれ以上は出来ない。それでも、「わかって欲しい」とそれすらも伝わっていない事実にただただとてもショックだった。
猫目ちゃんは局内では1番仲が良い女の子だった。だから余計に1番わかってくれていると思っていた猫目ちゃんにでさえ、もっとやれと言われているようで、力不足と言われたようで、とても悲しかったし、自分の使えなさを実感した。

そんな時に好きな人は缶ビールを買ってきてくれて、ずっと話を聞いてくれるし、色んな話をしてくれる。もちろん、トップとしてどんな風にしたいか、何を目指してるのかも話してくれる。
みんなに話したいけど、結局、仲良い塩崎にしか話せてないんだけどね、って言われて、私は特別なのかなって嬉しくなって。

好きな人は大好きだし、やっぱり力になりたくて、そのために局内で仲良くすることはもちろん、色んな先輩と話したり、入ってくる1年生を楽しませたり、委員会全体の2年生と積極的に遊んだり。

色んなことがすべて疲れる。けれど止めることはできない。

きっと義務を感じすぎている。わかってる。お金をもらっていない仕事を楽しまなきゃ損なこと。もっと楽しさを見出さなきゃいけないこと。
でも、楽しさを見出すことすらにも義務感を持ち始めた。もうどうしたらいいの。

周りから見てもいっぱいいっぱいだと思う。実際周りからもいっぱいいっぱいだと言われる。

でも無理しなくていいよ、もう頑張らなくていいよ、と優しさから言ってもらえるのはわかってても、見切られたのだと思ってしまう。

仲の良い大好きな先輩たちがみんな責任のある役職に就いた。他の先輩からは、その先輩を支えてあげて欲しいと言われた。私もとても支えたい。場の雰囲気を盛り上げること、すべての事柄を楽しむこと、自ら何かを企画すること。できること全部やりたい。

学年が上がった途端に、上を支え、同年代とは親交を深め、下を世話する、やることが一気に増えた。

私には重すぎる。全部投げ出したい。

でも本当にいっぱいいっぱいなのか、って言われたら、違うとも思ってしまう。

誰か私の仕事を貰って。

先輩と仲良い分、小言を言われるのも、怒られることが多いのもしょうがない。
それを私が調節して同期に伝える役目を負ってるのもしょうがない。
ポジション的にみんなのことを盛り上げたり、遊びに誘わなくちゃ行けないのもしょうがない。

今までいっぱい遊んでくれた先輩からの私へのお願いだから。期待されてなきゃ頼まれない。


ずっと笑っていたい。


いっぱいある難しいこと。

むずかしいね。

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