Novel | ナノ


  1月


(1月)ハル視点

渚「あ!ハルちゃーん!マコちゃーん!こっちこっち!」

怜「遙先輩!真琴先輩!こんばんは」

真「渚、怜も早かったね」

遙(12月31日。今日は初詣。私は真琴、渚、怜と一緒に新年を迎える約束をしていた為、駅で待ち合わせをした――)

怜「現在、23時50分です!あと10分で新年ですね」

渚「怜ちゃん着物なんて気合い入ってるね〜っ!」

怜「な、渚さんが着物で行くって言うから私も合わせたんですよ!?」

渚「だってお姉ちゃんに着物全部取られちゃったんだもん〜〜!!マコちゃんも着物すっごく似合ってるよ!」

真「ありがとう、渚」

遙「…2人とも、動きにくくないのか?」

真「ハルぅ…そう言う事言わないでよ…」




遙(駅から歩く大勢の人につられて歩く。冷たい風が頬を撫でた)

遙「…寒い」

真「大丈夫?」

遙「早くプールに入りたい」

渚「そればっかだねハルちゃん」

怜「あ、神社見えてきましたよ。…え?」

渚「どうしたの怜ちゃん」

怜「あの、前に並んでる人達って…」



凛「だーかーらー、甘酒は後だって言ってるでしょ!百!ちゃんと並んで!」

百「えー!待ってる間に甘酒飲んだ方がいいっすよー!!ねー江さん!!」

江「も、百ちゃん…」

宗「御子柴やめときなって。江が困ってる」

愛「も、百ちゃんこっち。今あっちで甘酒配ってるみたいだから一緒に行こう?」



遙「…凛?」

凛「ハル!?」

江「あ!皆さん!こんばんは!」

渚「あー!凛ちゃんも江ちゃんも着物だーー!!」

凛「は!?こ、これは江が無理矢理…っ」

江「お姉ちゃんノリノリだったくせに〜〜っ」

真「2人ともすごく似合ってるよ!」

江「ありがとうございます!」

宗「あんたたちも並ぶ?」

真「うん、そうしようかな。ハルは?」

遙「並ぶ」

渚「私は甘酒取って来るーー!!愛ちゃん、江ちゃん、一緒に行こう!」

愛「はい!百ちゃんも行くよっ」

百「はーい!似鳥先輩っ」

江「わっ私も!?」

凛「江、皆とはぐれないでよ?」

江「もう!お姉ちゃん!私子供じゃないんだから…」

渚「怜ちゃんも行くよね?」

怜「いえ、私は…ぅわっ!?な、渚さん!?ちょ、離し」

渚「レッツゴー!!」




凛「…ったく、騒がしいなぁもう…」

宗「まぁいいじゃない、せっかくの初詣なんだし」

真「相変わらず皆元気そうでなによりだよ」

凛「有り余り過ぎてちょっと困ってるけどね」

遙「…凛、顔がニヤけてる」

凛「え!?」

遙「冗談」

凛「はぁぁぁるぅぅぅ!?」

宗「落ち付いて凛。」

真「あははは……」




愛「凛先輩!山崎先輩!甘酒貰って来ました!」

凛「ん。サンキュー」
(凛、宗がハモる)
宗「ん。サンキュ」

百「うー…ヤケドした……」

江「百ちゃん大丈夫?ゆっくり飲んで」

怜「な、渚さん走らないで下さいよ!零れても知りませんからね!」

渚「怜ちゃーん!早く早くー!」

真「あぁあぁ…見てるとなんか…」

遙「真琴の妹弟を思い出すな…。あの2人は連れて来なくてよかったのか?」

真「さすがに夜は危ないかなって…」

遙「…そう」

百「先輩達は何お願いするんっすか!?」

凛「アタシは、アンタ達とリレーして、あの時の最高の景色、また見せてやりたいって…はっ!!」

宗「出た。凛のロマンチスト」

凛「…くぅっ…。そういう宗こそ何なの?」

宗「…内緒。言ったら叶わないとか言うし。」

真「なんだか山崎さんらしいね。」

怜「そう言う真琴先輩はそうなんですか?」

真「うーん、まだそんなはっきりとは決まってないけど…皆でまたこうやって自然と会えたらなぁって」

江「なんだかいいですね!私も皆さんに合わせたトレーニングをもっとたくさん考えられるようにしたいです!」

百「はいはーい!あたしはもっとタイム速くなりたい!」

愛「わ、私だって速くなって皆さんとリレー競いたいです!」

怜「私も理論だけではなく、色々な泳ぎをもっとちゃんと泳げるようにしたいです…!」

渚「ねぇ、じゃあまた来年、もう一回ここに来ようよ!」

真「え?」

渚「また、来年の12月31日までに今皆の言った願い事、全部叶えて、ここでまた更に来年の話をしようよ!」

皆「…っ!」

渚「皆でやれば、絶対できるよ!」

遙「…」

渚「…って、それが私のお願いかなっ」

遙「…渚。」

渚「?」

遙「良い願い事だな」

渚「…! ハルちゃんっっ!」

真「渚らしくていいね」

怜「言ったからには絶対にやりきってみせますよ」

凛「…全く、しょーがないわねっ」

江「うふふっ!何だかまだ来年が来てないのに再来年が楽しみになってきたね」

宗「再来年か…まだまだ遠いね」

愛「あっ…」

百「うわぁぁぁあ!!似鳥先輩!見て見て!雪!!超雪!!」

凛「…今年も、もうすぐ終わりか」

遙(今年を惜しむ声が聞こえる。けれど、それと同時に来年へのカウントダウンがはじまりかけていた)

百「はち!」

宗「7」

凛「…6」

渚「ごー!」

怜「4」

愛「さんっ…!」

真「2…」

遙「1」

皆「あけましておめでとうございます!」











遙「あけましておめでとうございます
にょたふりっ!を応援よろしくお願いいたします。」

ここからキャラ、自分の名前、脚本、企画などの初回のみ紹介をしてはいかがかと思います。




prev / next

[ t o p ]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -