2012年04月13日(金)19:17
さくらといばら
名古屋城の桜がすごいことになっている。
お城はどこだ？
名古屋城へ行くには市役所駅でお降りください！
という地下鉄のアナウンスを聞いて市役所駅で降りた人は、わぁ桜がきれい！と思ったあとお城を探す。
でもお城は見えない。
確かに名古屋城に入場料を払って入場するなら市役所駅から東門を目指すのが早いけど
それでも市役所駅を降りてから東門の正面を入るまで一度も城を見ることはできないのだ！
そんな人たちがお城はまだ〜？と言いながら大津通を市役所駅から名城公園駅方面に向かってあるいている。
目に飛び込んでくるのはさるとりいばら。
猿ですらこのいばらに絡まったらにげ逃げられない、ということで
猿をも捕らえる「さるとりいばら」と名付けられた 。
延々とさるとりいばら越しにさくらを見ながら城を探す人たちは
やがていきなりそれまでとは全く違う風景に出会う。
そうだね、そうだよ。
中に入ると外観は見えなくなる。
満開の桜に吸い寄せられてここにやって来た私達は、こうして歩いていけばいつか城が見えると信じ
ひたすら行くしかないのだった。
猿をも捕らえるという鋭い棘を持つ、さるとりいばらの脇をひたすらに。
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