2011年12月20日(火)09:45
チュチェ思想の国北朝鮮
【チュチェ思想】 《「主体思想」と書く》朝鮮民主主義人民共和国・朝鮮労働党の政治思想。
マルクスレーニン主義を基に、金日成が独自の国家理念として展開した。人間は自己の運命の主人であり、大衆を革命・建設の主人公としながら、民族の自主性を維持するために人民は絶対的権威を持つ指導者に服従しなければならないと唱える。
金総書記逝去のニュースが世界を駆け巡っています。
北朝鮮の動向を注視して韓国軍は厳戒体制に入っていますし、北朝鮮への最大支援国である中国さえも、
北朝鮮との国境に軍備を大増員させています。
韓国という国は、首都ソウルと北朝鮮との国境(いわゆる38度線)とがたった50kmしか離れていないというギリギリの場所にあるため
近距離ミサイルどころか手押しの大砲でも国境から弾が届くと言われており、この度の金総書記の逝去を受けてソウル市内は騒然としているようです。
世界に対して核開発を武器に支援を求める瀬戸際外交を展開してきた北朝鮮は、チュチュ思想を国家思想としています。
人間は自己の運命の主人である。革命・建設の主人公は大衆だ。
そして民族の自主性を維持するためには絶対的権威を持つ指導者に服従せよ!
って思想です。
一言で言えば独裁国家思想、というやつです。
国家のあらゆる権力は一人の指導者に集約されている。何事も指導者が決め、国民が指導者を信じて疑わずついていくことで国家を運営していこうというもの。
それだけなら問題はないのですが、「朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法」を読んでみるといきなり序文に「金日成同志は、永生不滅のチュチェ思想を創始し、その旗じるしのもとに抗日革命闘争を組織・領導して、栄えある革命伝統を築き、祖国光復の歴史的偉業を成し遂げ…」とある。
この国は憲法の一番始めに「抗日革命闘争」という言葉を明記するほど徹底的な反日国なのです。
それで、チュチェ思想ですけど、世界中に研究機関があり金総書記の偉業(?)を各国語に翻訳して書籍を出版したり、勉強会を開催して学んだりする親北朝鮮的活動を行っている。
その本部とも言えるものがどこにあるかというと、驚いちゃうことに日本の首都東京にあるのだった!
(チュチェ思想国際研究所)
さらに驚いちゃうことに日本には「日本教職員チュチェ思想研究連絡協議会」という数百名の教員だけで組織された強力な研究会があり
「授業で北朝鮮の国家を教える」「反日&北朝鮮賛美の思想教育を授業で行う」などの問題がたびたび指摘されております。
いくら思想は自由だからといって公立学校の正規の授業の中で子供たちに「反日・親北朝鮮」を指導するなんて
無茶苦茶だなと私は常々苦々しい気持ちで一杯でした。親北朝鮮はともかく反日は無いだろう!と。
今後、どうやら三男の金正恩氏が後継して北朝鮮の国家の舵取りをしていくみたいですが
対岸の火事なんかではなく、日本も少しは危機感を持たないとヤバいことになりそうですよね。
民主主義国家の日本と、チュチュ思想による社会主義国家の北朝鮮、なかなかこれ相容れることは難しいのではないかと、当たり前のことを改めて痛感しています。
昨日も日本海に北朝鮮からのミサイルが突っ込んだみたいですけど、何かあるたびにこっちに向かっていちいち打つのはやめてね〜と思います。
ちなみに韓国はつい最近、中国と例の漁船違法操業の件で大使館を襲ったりと緊張した関係になっていて、日本とも戦後補償の再要求みたいな話を展開中。
アメリカとも決して良い関係とは言えない…救いは在韓米軍の事実上の撤退期限が本当は2012年4月だったのを3年延ばして2015年にしておいて本当に良かった!みたいなところでしょうか?
38度線を守っているのはある意味アメリカですからね…。
北朝鮮の軍備を支えているのが中国であるという事実も含め、朝鮮半島が万が一有事化したりすると
いわゆる第二次朝鮮戦争みたいな状態になり、第一次朝鮮戦争と同じくアメリカvs中国の代理戦争になるでしょう。
韓国としては日米中に対して強気の外交を展開している真っ最中に足元から火がついてしまってどことにも相談できない状況に陥り
市場は空前のウォン安が止まらない状態だからそりゃ経済も大混乱中。
警戒どころか厳戒体制にもなりますね。
ここで先日日本政府が国民や国会に無断で勝手にお約束した5兆円のスワップが生きてきたりすると、
もう多分1円も帰ってこないまま市場に溶けちゃう!最低だ!最低すぎる展開だろ(-_-)!
有事化すりゃ日本も痛い。北朝鮮も韓国も反日とい点では世界の2トップなわけですから
日本政府はよっぽど賢く立ち回らないとまたしても「全ては日本のせいだから謝罪と賠償をせよ!」と言われちゃう予感。
意味不明に巻き込まれて両方から恨みを買ういつもの「のび太」パターンはもう勘弁されたいよ!
ここは一つ、新体制が整う前に日本政府は「拉致被害者を全員返して!」ぐらいの外交をして欲しいものだ。
横田めぐみさんのご両親もそう叫んでいるではありませんか!
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