取り調べ
流されて頷いちゃったけど、スパイ役って難しいよね。
取り敢えず簡単に口を割っちゃダメだよね。
なんて考えてたら急に御幸様改めアル様に腕を引っ張られて机に思い切り体を押し付けられた。
ステンレス痛っ!お腹打った…!
痛くて涙が滲ませてたらアル様はいつの間にか後ろ手で俺の手首に手錠を掛けて俺の髪を掴んで無理矢理顔を上げさせた。
本格的だ…!
「お前がフィンか。漸く捕まえた」
「…はんっ、優秀だと称賛されている割には随分と捕まえるのに時間がかかったな」
アル様の迫力につられてちょっと声低くして言っちゃったよ俺!
そして意外とイケてない?
スパイものならと『幾多の闇の中を』から台詞抜擢してみましたぁっ!
このゲームはもうとにかく設定が凝ってる!
闇を抱えたスパイとか盗賊団とかスナイパーを捕まえて監獄の中でアハンな事をするんだけどね、捕まえるのがまた一苦労でさぁ。
盗賊団一味のターニャちゃんのあの挑発的な口調がまた良いんだよねぇっ。
とにかく、今回は『幾多の闇の中を』を参考にしよう!
「いつまでそんな口が聞けるか見物だな」
「お前らに情報を漏らすと思ったら大間違いだ。死んでも口は割らない」
「上等だ…」
俺イケる!って思ったらアル様がメチャクチャ睨んでる。
ちょっ、演技だよねっ!?
怖いよぉぉぉっ!!
根がビビりなんだから演技と分かってても怖いと震えちゃうって。
ちょっと目力抑えて下さい!
「まずはここから取り調べてやるよ。スパイはここにチップを入れて運ぶんだろ?」
「ひぁっ!んぅ、そこはっ…あっあああっ!」
「これだけ柔らかいって事はやっぱりここを使うのか…じゃあ奥までしっかり探さないとな」
「あっああんッ!はぁんっあっあっゆびがっ、くるぅうっ!」
お尻にズボンが破けた箇所にローションを掛けられてすぐに指が入ってきた。
このローション、媚薬入りだ。もうケツマンコが疼いてきたし。
ぐちゅぐちゅって音を立てて指で中を掻き混ぜられる。
本当に中にチップか何か入ってないかを確認するような指の動きがもどかしいよ。
前立腺とか良いとこ擦ってほしくて無意識に腰が揺れた。
「中は空か…これだけで腰を振るなんてとんだ淫乱なスパイだな。楽しい取り調べになりそうだ」
「ぁっあっ、ぜったい、口は、割らないからっ…」
アル様超楽しそう。
まだ頑張ってなりきってる俺を褒めてほしいね。
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mokuji]