一日一白骸運動 | ナノ


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「あー……」


「あーー……」


「降ってきちゃったね……」


「降ってきちゃいましたね……」


「一応聞くけど、折り畳み傘とかは」


「この間壊れたばっかりですよ」


「そうだったねー」


「はぁ……まぁ、冷凍食品とか生鮮食品は買わなかったからよかったものの……」


「お腹すいたー」


「お昼ごはんのためのこの買い物でしたからね……」


「傘、買っちゃう?」


「いくらですかね」


「さっき置いてあったビニール傘は500円だったかな」


「……うーん……」


「500円くらいよくないー?」


「いやしかし、考えて御覧なさい白蘭。500円あればマシュマロが五袋買えるんですよ?」


「!!」


「……待ちましょう」


「うえー……お腹すいたよぉ……」






「あれ、骸?」


「ん?」


「あ、綱吉君じゃないですか」


「スーパーで会うなんて偶然だなぁ。2人で買い物?」


「ええ、もう買い終わったところです。綱吉君はこれから?」


「うん。……で、店先で何やってんの?」


「綱吉ク〜ン、傘貸してよぉ」


「ああー……傘無いの?」


「まぁ……」


「んー、この傘の他に折り畳みが一本あるけど……」


「!!」
「!!!」


「ほんとですかっ!」


「えー……なんか貸すの癪だなぁ……」


「どうしてです?」


「日頃の行いを反省しなさい」


「まぁまぁ綱吉クン、今度うちに来た時にでもご馳走してあげるからさっ!」


「んー、そんならいいかなぁ、白蘭の料理美味しいし」


「やったぁ!」


「どーぞ」


「ありがとうございます」


「折り畳みだから割と小さいけど大丈夫?」


「じゃあそっちのおっきい方貸して下さいよ」


「これはお気に入りなの、骸なんかには貸さなーい」


「…………」


「大丈夫だよ綱吉クン、骸クンが僕にぴたーってくっついて歩くから大丈夫!」


「え、ええっ?白蘭?」


「そっかー、なら大丈夫だね!じゃ、俺も買い物してくるねー」


「いってらー!」


「…………なんか腑に落ちないような……」


「さ、帰ってお昼ごはん!」


「はいはい」


「骸クンと相合傘で帰れるし、今日はいい日だねー」


「はいはい……」




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