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「んあーひまー」
「……」
「骸クーン」
「……」
「むーくーろーくーんー」
「……」
「……骸クン?」
「ッ耳元で囁くんじゃない!離れろ!」
「だーって返事してくれないんだもーん」
「どうせ暇だからナニかしようとか言い出すんでしょう、お見通しです」
「わざわざ言うってことは、もしかしてナニかしたいの?」
「黙ってテレビでも観てなさい」
「なんか再放送のドラマばっかりでつまんないのー」
「我儘言うんじゃありません」
「骸クンーおさんぽいこーよおさんぽー本屋さん行きたい」
「雨ですよ?わざわざ外出したいとは思いませんね」
「えーうそ…………ほんとだった」
「大人しく本でも読んでなさい」
「だからー、読み終わっちゃったの!積んでたやつぜーんぶ!ねー本屋さん行こ?」
「雨の日に出かけるなんて絶対に嫌です」
「なんで?雨の音とか楽しくない?」
「楽しくないです。あと、うっかりすると足が濡れるでしょう?あれが気持ち悪くて一番嫌なんです」
「あー、なるほど。だから足の裏舐めるといつも、泣いて善がるんだね」
「……」
「うーんそうだなぁ……ね、骸クン」
「何ですか」
「外に出て雨に足を濡らされるのと、僕に舐められて足を濡らされるの、どっちがいい?」
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