「
collar」
茶と赤
01
シャワーから勢いよく出た湯が
#3の肌を叩く。
体じゅうに付いていたススらや、衣類の燃えカスが流れていった。
「やっ! まだ、オレやる!」
小さな体が暴れ回るのを、
#9の長い腕が押さえ込む。
「つっ!」
#9の頬にチリッとした痛みが走った。
#3のイメージが発動して、小さな火の玉がバスルームにいくつも発生しては消える。
そのうちの一つに接触してしまったようだ。
「もうヤメロ」
「やだっ! やーだもん!」
興奮した
#3は
#9に火傷を負わせたことにも気付かず、自由を求めて小さな手足を振り回した。
いかにも元気そうに見えるが、異常に高い体温に荒い呼吸、脈も速い。
紅蓮に輝く瞳孔も開ききっていた。
#9の長い指が
#3の顎を捉えた。
#3の幼い顔を持ち上げると、まばらな睫毛から水滴が落ちた。
「……むっ……ふあっ」
やたらに叫び声を上げる
#3の小さな口を、
#9の薄い唇が文字通り封じる。
そのまま舌を差し込んで薄い舌を愛撫すると、次第に力が抜けていった
#3の手が、びしょびしょに塗れてしまった
#9の袖にすがりついた。
指先にみずみずしい感触を味わいながら、普段は服に隠されている色白の肌に触れる。
微かに身をよじる
#3の表情が可愛らしく蕩けているのを確認して、
#9が満足そうに微笑んだ。
「……ンふっ!」
#3の張り詰めた小さな性器に手を移動させると、体が跳ね上がる。
額を胸に擦り付ける
#3が途轍もなく愛しい。
「あ、やア……」
上ずった声を上げた
#3は、フルフルと震える先の尖った性器を
#9の掌に自ら擦り付けるように腰をくねらせた。
先端に被った皮を
#9が優しく愛撫しながら剥くと、真っ赤な亀頭が顔を出す。
「ひン!」
敏感なその部分にそっと触れると、
#3の膝から力が抜けた。
その軽い体を抱え込んで、更に刺激を与える。
短く刈られた髪の毛から覗く白い耳朶を食んで、首筋に唇を寄せる。
「あ、ああ……」
瞳を揺らせて見上げてきた
#3の朱い唇を舐めると、迎え入れるように薄いた隙間に少し乱暴な
#9の舌が捻じ込まれた。
「んン……ふはっ、んむぅ……」
#3が快感に身を震わせるのを確認しながら、握り込んだ高ぶりに刺激を与えていく。
無邪気な少年らしい幼い外見と、快感を逃すまいと揺れる腰つきとのギャップが淫靡だ。
ゆっくりと、的確に高められていく体を
#9に預け、
#3は甘えるように
#9の舌を吸った。
ちゅぱちゅぱと言う水音に苦笑を浮かべながらも、
#3のあどけない痴態に
#9の息も心なしか上がってきている。
ともすれば沸いてくる、抱き潰してしまいたいと言う欲求に蓋をして、
#3を絶頂に導く為に手淫の速度を増していく。
「あっ……ン、はあっ! ああっ!」
薄く目を閉じた
#3は、時折体を震わせて性感の波を追う事に没頭している。