2017年お礼企画2

「もう2018年夏なんだけど、バトテニとコープス連載が完結したから、ここでもう一度過去作を振り返ってみようか。準備はいいかい?」

「OKっス」

「さっさと始めろ」

「俺もいるよー。じゃあまずは、バトテニ完結おめでとう!」

「バトテニ1から始まってバトテニ2の4本を書き終えた訳だけど、俺と千石は前回話したから今回は赤也編と跡部編について語ろうか」

「跡部クンのシナリオ"The King of Kings"は、今までのバトテニとは違う緊迫感のあるストーリーだったね!」

「本家の主人公まで登場するとは思ってなかったっス」

「奴の登場は予想外だったが、結局奴については何もわからなかったな」

「跡部クンが参加したのがプログラム8って事は、七原クンってもしかしてプログラム7の優勝者だったりして?」

「本編では特に触れられていないけどね。ワイルドセブンのあだ名からプログラム7を思いついたって言っていたよ」

「じゃあ最初から跡部さんのシナリオは仮想世界にしようって決めてたんスか?」

「ああ。跡部編は一度書き直すと決めてからじっくりと考えて、本編では語られない細かい設定なども決めてあったからね」

「フン、当然だ。ルールがあるからこそ勝敗に意味があるんだ」

「わかるようなわからないような……」

「でも跡部クンのシナリオはバトテニらしくアクション要素もあるけど、ミステリー要素も強くて俺は好きだよ。最後の榊先生のセリフとか意味ありげで気になっちゃうし」

「エンディングを知った後でもう一度最初から読み直すとまた違った楽しみがあるかもね。あのプログラムに参加していたのは実際には跡部一人だから、今までのバトテニと違って放送でも"諸君"という言い方をしてなかったり、わざと"ゲームオーバー"という言葉を使っていたり、細かい所にまで色々気を使っていたみたいだから」

「書いた後でここはマズイとか、この言い方を変えようとか、色々試行錯誤してたもんねー」

「まあそういう編集作業はいつもやってるみたいっスけどね」

「跡部編では特に念入りにギリギリまで熟考してたらしい。一つのミスがエンディングのネタバレになりかねないからね」

「努力は認めてやる」

「じゃあ次は切原クンのシナリオ"Ace in the Hole"について語ってみようか」

「OKっス。えーと、とりあえずまずは、すいませんでした!!」

「うん、綺麗な土下座だね。きちんと謝罪した事は認めるよ」

「待って幸村クン、これ切原クンの責任じゃなくない?完全に作者のせいでしょ」

「そうだとしてもそれを伝えたのは赤也だからね。ここはきちんと謝罪しないと」

「アーン、何の事だ?」

「前回ここで語った赤也編についての内容だよ。学校別のバトルロワイアルになるとか言ってたけど、実際はバトテニですらなかったからね」

「うーん、あれってやっぱりバトテニとは違うのかな?」

「プログラムでもないし、殺し合いというルールでもないからね」

「生き残った者が勝つデスゲームだっけ。切原クンらしいと言えばらしいシナリオだと思うけど」

「俺様は納得してねえ。何だあのオチは」

「意外と展開が早くて、俺もそうだけど跡部の出番もほとんどなかったよね」

「まあ跡部クンは死体役でずっと登場してたけどね……」

「何か火サスみたいっスよね。犯人候補が次から次へと登場して、最終的に一番怪しい人物が犯人だったっていう」

「跡部編と赤也編はミステリー路線で行こうって決めてたからね」

「俺はいいと思うけどなー。だって普通のバトテニはバトテニ1で書いちゃった訳だし、それなら全然違う設定でサバイバル小説書いた方が楽しいと思わない?」

「まあ幸い評判も悪くなかったからほっとしてるよ。赤也編ではコープスパーティーのメンバーも登場してるし、バトテニとコープス連載の中間みたいな雰囲気で書けたからね」

「いやいや、幸村部長、俺のことめちゃくちゃ犯人扱いしてたじゃないっスか!俺、無実なのに!」

「赤也が犯人だったらもっと楽に終わってたと思うけどね」

「だろうな。こいつが黒幕なら奴と心中なんざしてねえよ」

「二人共容赦ないなー」

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