「お姉さんはどこから来たの?」
三人と並んで歩く最中、早速答えられない質問をしんべヱにされた。 というか実際みてみると、この子の頬っぺた何これ餅みたいなんですけど……触りたくなるのもわかるわ〜。
「みんなの知らない遠いところかな。君たちはなんであの海に来たの?」 「私たちは食堂のおばちゃんに頼まれて、第三協栄丸さんたちに魚を運んできてほしいっていう言づてを預かってきたんです。」 「学園長先生が魚食べたい! ってきかねーから。」
困ったもんだよねーあはは! と三人が無邪気に笑う。学園長先生……多分あの猫? みたいなマスコットキャラクターといつも一緒にいるお爺さんの事だったような。忍たま見てたのはもう何年も前だから記憶が薄れてるわ。
「それにしても、お姉さんすっごく変わった着物着てますね。南蛮衣装ですか?」 「え、ああ、これ? うーん、南蛮から伝わってきたものになるかなあ。」
制服って洋服だろうしね。多分。 それにしても、そろそろハイソックスだけでこのじゃりじゃりとした道を歩くのに足に負担がかかってきたわ……まあでもアスファルトじゃないだけましかな。
「はい。」 「え?」 「鞋っす。」
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