「ハルさんこんにちは!」
「こんにちは、一年は組の良い子たち」
「ハル、頑張っているかい。何かあったらすぐ言うんだよ」
「はい! ありがとうございます土井先生!」



気に入らない気に入らない。
もうあたしの事はみんな忘れてしまったというのに、どうしてあのひとは今日もあたしの好きな人たちから好かれて、好かれているの? あたしの大好きな笑顔を向けられているの?

あたしは
あたしは、あなたになりたい



… … …


今日も今日とて、変わらず食堂で仕事をこなしています。
最近は下級生だけでなく、上級生もちゃんと昼の鐘がなったらすぐに食堂に顔を出すようになり、座れない人が出てくるほど繁盛する時もある。


「ハルちゃんこんにちはー」
「今日も可愛いですねー」
「は、はは……どうもありがとう」


空間に慣れすぎたせいか、こんな軽口を叩いてくる五年、六年生も出てくる始末だ。因みに五年六年ではあるのだがいつものメンバーではなく、わたしが食堂以外で関わったことのない彼らの同級生なんだろう。名前も知らないし。



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