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Arabasta Kingdom


黒ずきんと王女と日曜日

ゾロには以前から、恭のことで気に入らないことがある。

「ねえ、恭何処に行ったか知らない?」
「黒ずきんさんですか?彼女ならカルーを連れてランニングに行ってます」
「…そう…」

近くからナミと兵士の会話が聞こえ、ナミがつまらなそうに唇を尖らせている。大方一緒に服や本を選びたかったのだろう。
それとは違う意味でゾロは小さく舌打ちを漏らした。

バロックワークス壊滅の翌朝目を覚ましたルフィを除く一味は、ビビからその後の出来事を聞いた。
感謝の言葉を受けて笑ったり舞い上がったりそれぞれ反応する中、恭だけ微妙な顔をしているのにゾロは気付いていた。
それから三日間、恭は町へ走りに行ったり兵士に剣の基本を習ったりしている。
先日の戦いで自分の未熟さを見せつけられたらしい。同じ思いをしているゾロには何となくわかった。

「はぁ……はひ……た、ただいま…」
「おう。お前ちったぁ休めよ」
「そうする……この後、訓練所に、お邪魔するし…」

巨大な岩を両腕に乗せて瞑想するゾロの元に、脳内に浮かんでいた人物が帰って来た。
道案内役のカルーとは既に別れたらしい。なんてことないように声をかけると、恭は荒い息でえっちらおっちらストレッチを始める。
不機嫌さは気付かれないようにした。恭が悪いわけではないからだ。

―私は…自分に宿った力を全て知ること。強くなって、まだ誰も見たことのない景色を見る。


恭はいつかの日の言葉通りになろうとしている。
船内でもちょこちょこと鍛えていたが次は能力に頼らない戦い方を…自分に合う武器を考えているらしい。それは別にいい。
ただゾロはあの微妙な顔が気に入らなかった。あんなに相手を翻弄させる技を持っておいて、まるで自分は役に立ってないと言わんばかりだ。
―お前のあれが返り血だって知って、俺とグル眉がどんな目で見てたか知らねェだろ。
ゾロは出かけた言葉を噤む。羨望やら妬みやらで複雑な気持ちになったのは近くにいたサンジも一緒だろう。
一味の中でチョッパーの次に背が低くひ弱に見える彼女が、自分では手も足も出なかった七武海に傷を負わせたのだ。
別に差別する気はないが、力も経験もある男として面目が立たない気がした。

「……絶対ェお前の賞金額は超える」
「んぇ…?何か言うた?」
「言ってねェよ。寝ろ」
「うい」

ストレッチを終えてそのまま仮眠を取ろうとしている恭に聞こえないようゾロは呟いた。すぐに聞こえてきた寝息を背景に再び瞑想に戻る。
集中しよう、強くなるために。こいつも、鷹の目も超えるために。


   *  *


「あ"ーー…極楽ゥ……」
「やだ恭、オッサンみたい」
「もう洗い終わったの?恭さんの背中も流そうと思ってたのに」
「んへへ、一番乗りしたくて…」

宮殿の広々とした大浴場に三人の声が反響する。
白を基調とした浴室は異国情緒溢れる空間になっている。母国の石造りの露天風呂とは違う心地良さに、恭は湯に浸かりながらうっとり目を閉じた。

三日間クロコダイルの毒で寝込んでいたルフィが目を覚まし、その日の夕食は騒がしくなった。
病み上がりとは思えない食欲で料理を吸い込むルフィに、クルーは自分の分を取られないよう防戦を繰り広げた。
ウソップやゾロが何度か被害に遭い、ギャーギャーと口喧嘩と食べカスがテーブルを飛び交う。
チョッパーはルフィに取られないように料理を頬張り、食べ方の汚いルフィを時々ナミが叱り、サンジは知らない料理が出ると給仕に尋ねる。
恭はビビの隣で彼女の好物を聞きながら、目の前の騒がしい食事風景を笑って見ていた。
あまりにガサツな食卓に顔を引き攣らせていた兵士や給仕も、段々笑いが連鎖していって結局その場の全員大笑いの宴になった。
誰にも脅かされず美味しいものをみんなで囲んで、笑ってふざけて楽しい時間を過ごす――平和ってああいうことやな。
ほう、と恭から漏れ出た溜め息は湯気に溶けた。

「美味しかったわぁ、ビビおすすめのスープ。えーと名前…」
「ムルキーヤね。とても栄養があるのよ」
「レシピもらったからサンジに作ってもらおー」
「恭しょっちゅうビビの好きなもの聞いてたわね」
「そりゃ歳の近い地元の人に聞くのが一番やん」

それに……恭はちらりとビビの表情を伺う。
食事の時も今も笑顔に違和感はないが、ほんの一瞬固い顔をする時があるビビ。
素知らぬふりをして聞いたナミも実は気付いているのだろう。騒がしい男共がいない今が切り出すチャンスであることも。
二人が浴槽に来るのを待ちながら、恭は金色の龍の口から湯が流れるのを何となく眺めた。
あれは吹き出し口なのか打たせ湯なのか…。ぼんやり考えていると感じた視線。

湯煙の中を目を凝らしてみると、塀の上からいくつもの顔がこちらを覗いている。麦わら一味と国王と付き人とラクダまでいた。
塀の向こうは男湯らしい。ゾロが見当たらないが、彼はこの手のことに興味がないだろうから納得だ。というかこんな低レベルな覗き、多分子供でもやらないのではないか。
羞恥や嫌悪より呆れの方が勝った恭だったが、同じく塀の上に見えた毛玉にでれっと態度を一変させた。

「チョッパー!おいで、一緒に入ろ〜〜!」
「!ひゃッ」
「ちょっとみんな何してるの!?」

不意打ちで名前を呼ばれたチョッパーの身体が数センチ跳ね上がる。
遅れて覗きに気付いたビビが焦った声を上げるが、恭は気にせずチョッパーに手招きした。
トナカイである彼は、ゾロとは違う意味で人間の女の裸に興味がないはずだ。きっと周りの年上の男達の真似をしてよじ登ってきたのだろう。
真似っこをするチョッパーも可愛いし、一人だけ塀に跨ったようになっている姿も可愛いし、今のひゃッという小さな悲鳴もたいへん可愛い。半分冗談で言ったが、背中を洗ったりだっこして湯に浸かることだって吝かではない。
慌てて降りてしまったチョッパーの居た場所を名残惜しそうに見つめる恭。その後頭部から浮かんでいるオーラは、こちらを見詰めているサンジのものに似ている。
男共と恭に溜息を零してナミは立ち上がった。

「幸せパンチ!一人十万よ」



三人で浴槽に入った頃、話を切り出そうとしたナミより少し先に口を開いたのはビビだった。
少し気まずそうに視線を向けたのは、隣にいる恭である。

「恭さん……その…ごめんなさい」
「え?」
「私、見ちゃったの。貴女のウエストポーチの中…」

男同士でも会話をしているのか、騒ぎが収まった女湯に沈黙が漂う。
ビビに悪気はない。雨で濡れてしまった一味の所持品を乾かそうと、ウソップやチョッパーのバッグと同じように中身を取り出しただけだった。
けれど出てきた物に少し驚き、着替えさせた時に見えた首元の物を見て、それらが恭の過去に関わる物だと悟った。知らなかったとはいえ勝手に見てしまったことに罪悪感が募る。
けれどややあって返ってきた恭の声は穏やかだった。

「気にせんといて。ビビが善意でやってくれたことは解るし、話す機会がないだけやから」
「うちに人の過去を知りたがる奴らがいないから、そういう話題にならないもんね」
「明るい話題ちゃうしな。でも仲間に聞かれたら教えるよ」
「本当?じゃあその指輪のこと聞いてもいい?」
「何でこの流れでナミが聞くねん」
「…ふふっ、でも私も知りたい」

気まずさが抜けないビビに代わってナミがしれっと聞いてきて恭はケラケラと笑う。けれどビビも気にはなっていたようで、恭の首元を見てふにゃりと笑った。
かつて町の女の子にも聞かれたことがある。ただのアクセサリーとは違う雰囲気の指輪は、女の子ならみんな気になるのだろうか。
湯の中から出したダイヤリングは、照明の光を受けて小さく反射した。

「昔の仲間に、好きやなぁって思ってた人がおって……その人も私を好いてくれてる気がしてた」

「けどあの時はやり遂げなあかん事があってそんな話できんくて…これは、その人が任務で出ていく前にくれてん」

「結局その人は帰って来んかった。やから勝手に開けて付けてんの…怒られるかな……」

「中身がわからんようにグルグルに包んでて、“俺が帰って来るまでに開けたら殺す”って言われたし」
「「え」」

急に出てきた物騒な言葉にナミとビビがずっこけるが、恭にとってはそれすら大切な思い出だ。
あの日、箱の中からこの指輪を見付けた時の、嘆きと歓びと虚しさでぐちゃぐちゃになった感情は忘れられない。
この指輪のもつ本当の意味を教えてくれる人はもういない……いないはずなのだ。

「あのポーチも中身も頭巾も前の仲間からもらった。持ってればもしかして、これからの航海も一緒に見ててくれるかなって思ってんの」

そっと指輪を握り込む恭。暗い過去はあれど今は新しい冒険を見据えている。その横顔に、ビビの中の焦りが強くなった。
…私はこれからどうしよう。
一味が目を覚ましてから頭の隅にあった悩みがどんどん大きくなる。

そんなビビにナミが出発を伝えるまで後数秒。


   *  *


Mr.2から船を乗っ取ったと電話があり、ビビに集合場所を伝えて城を後にした一味。
カルガモ部隊の背に乗って砂漠を走ること数時間、メリー号で待ち構えていたのはすね毛のバレリーナだった。

「ん待っっっっってたわよアンタ達っ!おシサシブリねぃっ!!」

大声で決めポーズをとるMr.2、またの名をボン・クレー。
存在をまるっと無視しカルガモ達に別れを告げる一味に対して、ボン・クレーはぎゃんぎゃん怒ったり涙を流して友情を語ったり忙しい。
そんな彼(?)は自分達が逃げるためとはいえ、メリー号が海軍に取られないよう見張ってくれていたらしい。年少組三人は感激して一緒に踊りだし、年長組はスルーして出航準備を進める。
最後に船に乗り込んだ恭は、見た目も話し方も個性的すぎるボン・クレーに胸焼けのようなものを感じ、静かに通り過ぎようとした。
しかしバチッと音がつくような視線を感じたかと思うと、クルクルと周りながら恭の前に白鳥が現れた。

「アンタがゼロちゃんを血塗れにした黒ずきんちゃんねぃ!」
「ひゃい!?」
「おンもしろい力を持ってるんだってね〜〜ぃ!ちっちゃいのにスゴイじゃなーーい!!」
「恭ちゃんに近付くなカマ野郎」

遠慮なく顔を近付けてくるボン・クレーにサンジは恭を背に庇い、恭もびくついてサンジのスーツを掴んだ。
以前戦う時は背中を預け合おうと約束した二人だが、それと今のこれは別な気がする。
ボン・クレーは警戒する二人に気を悪くした様子もなく「ヤぁね〜挨拶よーーぅ」と少し声を落とし、見えなくなってしまった恭にそれ以上近付かないまま声をかける。
ナミの指揮により、船は静かに陸から離れていた。

「アンタの活躍ニュース・クーで読んで聞きたいコトがあったのよぅ」
「わ、私はそんな大したことは何も…」
「充分やったジャナイの。それで黒ずきんちゃん、アンタ……」


“サンブレス”の在り処、知ってる?


「……え…?」

真剣に聞かれた単語に、恭はサンジの背後から顔を出した。

「えっと…それ何?」
「アラ違うの?ゴメンねい変なコト聞いて」
「いやそうじゃなくて…その、さんぶれす?って何なん?」

話を終わらせようとしたボン・クレーを遮って今度は恭が尋ねる。
知らない単語だ。けれど彼が自分の戦闘スタイルをみて連想した言葉であることが気になる。
サンジの後ろから出てきた恭はボン・クレーと隔たりなしで対面する。

「んーあちしもよく知らないんだけどね…昔、生きてる悪魔の実の能力者とソックリな力を持った奴がいて、そいつはサンブレスってお宝を持ってるって噂されてるのよぅ」
「昔、ってどのくらい昔…?」
「わかんないのよぅ。海軍は隠そうとしてるみたいだし、あちしもバロックワークスでいっぱい情報を聞くようになってから知ったの」

どうやら噂と特徴が一致する人間を見つけたから声をかけただけらしい。
珍獣のような扱いになるのも仕方がない。この世界では悪魔の実以外で能力を持つ者は異常であるともう知っている。
けれど海軍が情報の隠匿に回り、漏れ出た内容が噂されるとなると、恭がこの世界に来るよりも前――ひと月やそこらの話とは思えない。
期待していた可能性には繋がらなさそうで、知らず恭の肩が落ちる。

「もしかして心当たりある?」
「……ううん」
「…何かヤなこと聞いてごめんねい」

様子の変化に気付いたボン・クレーが、サンジが何か言い出す前に一言謝ると恭の傍を離れる。奇抜な姿なうえに元敵だが、基本は気配りのできる大人らしい。
ボン・クレーがまたルフィ達と騒ぎだしたのを見計らって、様子を見ていたらしいゾロも恭の近くに寄ってくる。

「大丈夫かい恭ちゃん?」
「うん。知らん言葉でびっくりしただけ」
「何だったんださっきの…さん、何とかって」
「さあ…クロコダイルなら何か知ってたんかな…」

思えばレインベースでも、クロコダイルは恭に興味を示していた。掠め取られたビビより恭を選ぶほどだ。
けれど詳細や彼の思惑を聞こうにも当人はもう檻の中。所持品も没収されるとなると彼が集めた情報も海軍に握り潰されるだろう。
また海賊歴の長い人物に会えることに、そしてその人物がまともに会話できる相手であることに期待するしかない。
海軍の襲撃に備えて全員で準備する中、恭の耳には先ほどの単語がこびりついて離れなかった。


   *  *


天気は快晴。

「お別れを!言いに来たの!」

海風が少し強く吹いていて、声は届きにくい。
けれど遠くにいる王女の寂しそうな、けれど意志のこもった顔はメリー号からもよく見えた。

「私…一緒には行けません!今まで本当にありがとう!」

船の上はしばらく静かになる。
ショックを隠せないクルーもいたが、これを予感していたクルーも何人かいただろう。

「冒険はまだしたいけど、私はやっぱりこの国を――愛してるから!!」

―ビビ…私な、違う世界から来てん。
―えっ…?
―続きは船に乗ったら教えたげる。

昨晩、恭も彼女の決断をどこかで予想しながら意地悪な内緒話を持ちかけた。
宮殿の窓から一味が次々と外へ降りて行き、恭は最後だった。

―でも知らんくても問題ないよ。だってルフィもマトモに覚えてへんもん。

窓枠に足を乗せて、恭はあくまで明るいトーンで話を続けた。
顔を曇らせる彼女の悩みは本当に些細なことだから。

「…私はここに残るけど……っ!」

―やから一緒におらんとかも関係ない。ビビは、ビビのやりたいことを選んでな。

「いつかまた会えたら!もう一度仲間と呼んでくれますか!?」

涙交じりの声が拡声器に乗って海に響く。
ここで答えてしまったら彼女は王女ではいられなくなってしまう。
陸に、ビビとカルーに背を向ける一味――けれど答えは全員に記されている。

袖を捲ると現れたバツ印。
この国に来た時に作戦で書いた、仲間の印。
全員横一列になって左腕を掲げる。

これから何があっても、描いた字は消えてしまっても、

「出航〜〜〜!!」

ネフェルタリ・ビビは麦わらの一味だ。



「意外だな。お前も凹むかと思ってた」

ボン・クレー一味の決死の囮もあって、何とか海軍を振り切ったメリー号。
けれど一味は喜ぶどころか一部を除き、ビビとカルーとの別れでめそめそえぐえぐと悲しい擬態語を漂わせている。
当然あれしきのことで泣かないゾロは、同じく平然としている恭に声をかけた。
野蛮だ最低だと貶してくるクルーの相手をしたくないというのもある。

「そりゃまあ…ビビは別の世界に行っちゃったんとちゃうし」
「!」
「故郷で元気にしてるならまた会えるやろ。海は全部繋がってるんやから」

あっさり返された言葉にゾロはそりゃそうかと納得した。
恭には二度と会えない人がいて、会うことが叶わない場所にいる。それに比べたら物理的に開いただけの距離など大した問題ではないのだろう。
「次会った時ビビがクイーンになってるかもな」なんて、泣くどころか会えない時間も楽しむ余裕すらあるようだ。
……泣くどころか?

「そういやお前って…」
「やっと島を出たみたいね。ご苦労様」

何かに気付きかけたゾロが口を開いたと同時に、ドアが開いて船内から女性の声がした。
クルーは全員この場にいる。となると今の声の主は……ゾロと恭が振り返り、残りの面子が見下ろした先には見覚えのある人物がいた。

「バロックワークスの…!」
「組織の仇討ちか!?相手になるぞ」
「何であんたがここにいんのよ!」
「キレーなお姉サマ〜〜っ!」
「敵襲〜!敵襲〜っ!」
「あああああっ……誰?」
「あ…何だお前じゃねェか!生きてたのか」
「そういう物騒なもの私に向けないでって、前にも言ったわよね?」

クロコダイルのパートナーだったミス・オールサンデーの突然の登場。
会うのが初めてなチョッパー以外で大騒ぎになる中、にょきっとゾロとナミの身体から腕が生え、二人の武器を叩き落とした。
ウイスキーピークでは何の能力か気付かれないようにしていたのに、今回は手の内を見せるように能力を使っている。一応敵意はないということなんだろうか。

「モンキー・D・ルフィ――貴方、私に何をしたか…忘れてはいないわよね…?」

バロックワークス壊滅から数日間、彼女はずっとメリー号に身を隠していたらしい。
風呂を使ったり服を借りたりしている内に船内を把握してしまったようで、今も勝手知ったるという様子で折りたたみ椅子を引っ張り出してきた。
意味深な発言にサンジが過敏に反応するが、彼の想像するような事象ではまずないだろう。

「おいお前!嘘つくな!俺は何もしてねェぞ!」
「いいえ、耐え難い仕打ちを受けました…責任とってね」

相手がルフィでなければサンジ以外も勘違いしそうな言い回しである。けれどその表情からは、からかっているのか本気で怒っているのか読み取れない。
自分の背後に隠れたウソップの無意味な警告を聞き流して、恭は続きの言葉を待つ。

「意味わかんねェ奴だな。どうしろって言うんだよ」

そして落とされた言葉は、にわかには信じがたいことだった。

「私を仲間に入れて」
「は!?」


アラバスタ王国での冒険を終えて僅か数十分。
仲間と別れたと思ったら、仲間入りを願い出てきた元敵の女性。

新たな冒険が始まろうとしていた。



ビビの冒険。そして密航者