青そら | ナノ
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▽ 3

「ほんっと申し訳ない!だがどうする事も出来ねぇ。核界にあるお前の体はもう既に遺体だ。死者の体にもう一度魂が入ることは出来ねえんだ!」
「そーかいそーかい、わかった好きにせえ!天国なり地獄なり好きなとこに送ればええわ!六道輪廻制覇して復讐しに蘇ったるからなあああああ!!」
「落ち着いてェェ!頼むから落ち着いてェェエエ!!お前は俺のミスで本来死なないところで死んじまった。このままあの世に送る訳にはいかねェ。

――別世界にお前を移す!!」

「……………は?」


…今何てったコイツ?

「本当は俺の居眠り一つでお前どころか核界全体が崩壊するとこだったんだ。それがお前の命一つによって免れた。つまりお前は核界を守った英雄だ。その英雄を生かす手段として、別の世界でお前に命を与えるって訳だ」
「…それってトリップってやつやんな?格好良く聞こえるけど…アニメ好きなら一度は夢見るアレやんな?」
「…まぁ、そんな感じ。お前らの世界が基本だから、お前らで言う二次元の世界も、ちゃんと一つの世界として存在してるな」
「(に、二次元やとぉオオオ!?)んじゃ私、Dグレに…――」
「ごめん、そこ俺の管轄じゃねーから無理。俺の管轄内で決める。あ、あとその世界でまた死なねぇようにいろいろ特典付けといてやるよ」
「…んじゃイノセンスを「管轄外だから無理」…」

…何でやねん!折角アレンに会えるチャンスやったのにッ!あ、でも死神になるのもええかも。錬金術師もええな〜……

「んじゃ早速「速っ!心の準備できてへん!ってか行き先くらい教えといてよ!」
「決まってねェ、全部ランダムだから」
「どんだけ適当!?もし知らんとこやったら…――」

どうすんの!と言おうとしたけど出来んかった。急に視界がぼやけ始めたからや。
白い空間が光って見え、意識が遠退いていく…。

「ユーキャンドゥーイット、グッドラック」

最後に聞こえたんは、あいつの下っ手くそな英語やった。


――――――――――
―――――――
―――――

「…何コレ?」

ざんざん降りの雨の中、外出先から帰って来た男は、我が家の前で“それ”を見つけた。
男の住む町ではあまり見ない妙な服装をし、大きなバッグを持ち、眼鏡が側に転がっている。美人とは言い難いが不細工ではない。長い茶髪をおさげにしていたようだが、雨天の町中で倒れている所為で、髪は乱れて泥まみれである。

「…人ん家の前で酔いつぶれんじゃねーよ。ったくしゃーねーなぁ…」

冷えきった女を抱え、“坂田銀時”は自宅に入った。



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横断歩道で弓を杖にしたのは私です。ちょっと怖かった…
トリップ方法で迷ってたので自分のプチ恐怖体験を採用。
黒桜の服装は、某執事漫画のお坊ちゃまを想像してもらえるといいです。

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