『オブジェの行方』

2010/03/09 14:04

『ヴィンセントからの手紙』

拝啓

いまだ冬の寒さ去りやらなる時候
いかがお過ごしでしょうか

この度の急の手紙
さぞや驚きのことかと存じます

さしあたっては貴女のような女性にお届けするにはいささか礼を欠くかと思われる品ばかりですがどうかご容赦願います

私事ではございますが、
私には年の離れた仲間がひとりおります

以前、共に貴宅にお邪魔させていただいたこともある10代の少女です

名前をユフィといいます
覚えておられますでしょうか

先日、あろうことか彼女を使いこれらの品が私の所へ届けられました

何も知らぬことをいいことに少女に運ばせるにしてはいささか悪戯の度が過ぎているかと思われます

ましてや彼女が受けた口頭での伝言の内容はこのような紙面であっても口にするのを憚られるようなものでした

彼女自身、言葉の意味さえ分からないまま伝えてきたようです

ですが、意味も判らず
不用意に口にしては彼女の身体や精神に生涯傷を残す結果にもなりかねません

あくまでも私個人、悪意ではないことから内密に済ませられればとは思いましたが、仲間達との緊急会議の結果、あまりの悪質さと再犯の危険もあることから貴女様からの助言を頂こうという結果になった所存でございます

お忙しいことかとは存じますが
何卒ご助力よろしくお願い致します

最後になりましたが
日増しに柔らかさを増す春の日差しを浴び、どうぞお心安らかに過ごされますよう
貴女様のご健康とご多幸を切に祈ります

敬具

ヴィンセント・ヴァレンタイン一同


PS:何か分からないことがあればクラウドに聞いて下さい







最後の文章はかなりの
筆圧がかかっていたのか若干震えている。

「……………………そう」
「…その…申し訳ない…」

「いいえクラウドさん悪いのはあのひとよ」「どうやらヴィンセントはユフィが好きみたいなんだ」「まあ…そうなの?」「だからみんなで結構こっそり応援してはいるんだが…今回のは流石にやりすぎだ」「最低だわ」「同感です」「じゃあ私はユフィちゃんをしばらく預かるわ」「わかった、連れてくる」「で、問題のコレはあの人が自分で自分の為に自分の身体に使えばいいのよ」「…分かった、ティファ達にはそう伝える」「だからちゃんと持って帰ってね?」「ハイそうします」




※キレたヴィンセントさんは
どうやらシエラさんに送りつけたようです





敬語の練習にもなりました(笑)


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