クリュミケール「さあさあ、とっても不安な第二グループの始まりですよ、お嬢さん方」
囚人「なあ、お前って、たらしキャラなのか?」
クリュミケール「いいや、オレがこの世界で最も可愛くて可愛くて美しいと思う女性はレイラちゃんだけだよ。カシルを追い掛けてる時のあの魅力的なレイラちゃんの目力、俊敏さーー!そして出会った時から続くあのワガママさ!レイラちゃんはほんっとーにーー……」
囚人「ちょっと待て、止まれ。レイラちゃん見たことないからレイラちゃんがなんなのかわかんねーよ!
とにかく俺らはバレンタイン企画をするんだよ!レイラちゃんは頭の中から削除しろ!!」
クリュミケール「はーい。(今だけね)
えーっと、君が囚人さんで、あとはキドアスさんにディエさんだったか?第一グループは賑やかにバレンタイン台詞編みたいなのやってたけどオレ達はどうする?同じことやる?」
ーー……しーん。
クリュミケール「はいシカトされたー、終了!!」
囚人「待て待て待て!!諦めが早いぞっ!?」
クリュミケール「じゃあ、オレたち二人だけでやろうぜ。後の二人はほっとこ」
囚人「……………………。
…………………………………………。
ーー……それも、そうだな。しゃあねえ、俺ら二人でも充分やれるな、うん」
クリュミケール「じゃあ、オレからいくよ」
囚人「え?いくよって、何すんだ???」
クリュミケール「【逆チョコ編】」
囚人「逆チョコって、男から女に贈るあれ?」
クリュミケール「そそ。第一グループがチョコを貰った反応的なのやってたから、オレらはチョコを贈ろう」
囚人「お、おう?」
クリュミケール「ルールは、そうだな。身の回りに居る女性を思い浮かべて……オレだったら、やっぱレイラちゃんかなー!じゃあいくよー」
囚人「何が始まるんだ???」
【逆チョコを贈るクリュミケール】
クリュミケール「なんだか今日は町中、甘ったるい香りが漂っているね。
でもーー残念、君からは甘い香りがしないな……
仕方ない、君にはこれをあげるよ。これで君からも、甘い香りが漂うからさ。
ーー……ほら、キャンドルが作ってくれたチョコレート」
ーー以上!
囚人「カァアアアアアット!!!!カットだカット!!!なんだそのオチは!?
キャンドルってのが誰かは知んねーけど、そりゃダメだろうが!!!!」
クリュミケール「え?いい感じに決まったと思ったけど。じゃあ、囚人さん見本を見せてよ」
囚人「うぐっ……」
【逆チョコを贈る囚人】
囚人「ああ?チョコだ?
チョコ……?それ、何で作った?おい、なんだそれは、泥か?泥の塊か???
この島にチョコなんかあるわけねえだろうが一つ目野郎ーーーー!!!!!!!!
チョコってのはなぁ、こうしてこーしてこうやって作んだよ!!!!!!オラッ!!!!!」
ーー以上!
囚人「ぜー、はー……」
クリュミケール「君、大丈夫か?まともそうに見えたが、色々と心配なんだけーーおっと」
囚人「!?」
クリュミケール「危ない危ない、ナイフが二本も飛んで来たぞ。天気予報でナイフが降りますとか言ってた?」
囚人「違う違う!会ったことはねーが、俺と同じ作品タイトルのあの野郎が投げて来たんだよ!」
クリュミケール「もしかして、バレンタイン企画に参加したいのか?仲間に入れてーみたいな?」
ディエ「お前らこっちが黙ってりゃごちゃごちゃギャーギャーたった二人で喚き散らしやがってこちとら妙なところに連れてこられて苛々してんだ腹いせに殺るぞ、ああ?」
クリュミケール「……聞いたか?
腹いせにやってくれるんだって」
囚人「ああ、なんだよ、マジで参加したかったのかよ。じゃあ早速やってくれ」
ディエ「!?
ああ?テメェら何勝手な解釈して……」
キドアス「……何か届いてるぞ」
ディエ「あ?」
クリュミケール「うわっ!マジもんのバレンタインチョコ!?」
囚人「しかも二つ!システルとシャイって子からだとよ!」
ディエ「……」
クリュミケール「なーんだ、彼女持ちかよ」
囚人「このグループに居る価値なしだな!」
ディエ「…………………………………………おい」
キドアス「何だ」
ディエ「どぉなってんだよこれはよぉ!!?
ロスとヴァニシュからのチョコは無いってどーゆーことだ殺すマジで殺す!!!!」
キドアス「知らん」
クリュミケール「…本命じゃなかったらしいな」
囚人「二つも貰えてるくせに、欲張りな野郎だ。
じゃあとにかく、お前ら二人もとっととやれ!!!!!!」
クリュミケール「キドアスさんは?逆チョコを渡したい人とかいないの?」
キドアス「……そんなものに興味は……」
クリュミケール「……………………え、なんかすっごい睨まれてるー」
キドアス「……お前……誰かに似てるな」
クリュミケール「んん?!新手のナンパ?」
キドアス「そうじゃなく…………誰だ、この騒々しさとちょんまげ…」
クリュミケール「ちょんまげじゃないよ!?一つにくくってるだけ!」
キドアス「……?……??」
囚人「ダメだこいつ!バレンタイン企画そっちのけで別のこと考え出してるぞ!」
クリュミケール「じゃあもう本命から貰えなくて苛々してるディエさんからどうぞ!
その、貰えなかった本命に渡す感覚でさ!」
囚人「煽りますねー(棒読み)」
【逆チョコを贈るディエ】
ディエ「バレンタインなんて興味ありませんが……もうとっくに過ぎてますよね。あれ、おかしいなぁ……システルさんとシャイさんからかぁ……………………………………オイ。
お前らからのチョコはどうしたよ、用意してないだぁ?あ?ヴァニシュはロスに、ロスはヴァニシュに贈り合いっこした……だと?!
よしわかった、お前ら切り刻んでブラッディバレンタインにしてやるよ」
ーー以上!
クリュミケール「血のバレンタインかー。どんなだろね?」
囚人「くそっ!!!!!!俺含め誰一人まともに出来やしねえ!!!!あとはキドアス!!!お前にかかっている!!!!!!」
キドアス「……誰だ、誰に似てる???」
囚人「まだ考えてるー!!!!!」
クリュミケール「はいはーい、オレはかつての英雄とサジャエルの子供らしいよ」
キドアス「…………!!!!……ああ、そうか、そういうことか、納得した」
クリュミケール「はい、オレらにはわからない納得をしてくれたところでーー」
【逆チョコを贈るキドアス】
キドアス「……仕方ないな。やる相手が居ないからお前らにやるよ。
オルガから貰った友チョコとシフォンルから貰った友チョコとルフィナから貰った義理チョコをやろう。隊長からのはやらんがな」
ーー以上!
クリュミケール「貰っちゃった」
囚人「貰っちまった」
ディエ「いらね」
囚人「ってかおいぃぃぃぃぃいい!!!第二グループ全然ダメじゃねーかぁぁぁ!!!」
クリュミケール「尺をとりすぎたな。そろそろ第三グループに渡そっか」
囚人「……それ終わったら、もうちょいなんかするか?」
クリュミケール「だな。我ながらこれはあまりに酷いな。まあ、何はともあれ!
ここまで見てくれた君!ありがとな!」