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丸井ブン太と残暑
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「うえっゲホゲホッ!…うわしょっぱっ!ぺっ!ぺっ!!」

「やだきたない!ブン太超きたない!こっちにツバとばさないで!!」
「お前馬鹿だろ!なんでめんつゆと麦茶のコップ一緒にしたんだよ!間違ってめんつゆ一気飲みしたじゃねーか!!」
「知らな…うわほんとだ間違ったこれめんつゆだ!ゲホゲホゲホッ!!」
「バカ!バカ!」
「あ、色つきそうめん一本だけ残ってる」
「ほんとだ」
「黙って私に譲れよ」
「あ?」
「ピンク好きなんだよ私。これ食べた夏は毎年恋愛運ダダ上がりなんだよ私」
「知らねーよ。お前俺いるだろぃ」
「いねーよ」
「いなくねーよ!いいからよこせ!」
「あっ!バカ!触んなセクハラ!」
「変な言い方すんな!!」
「ああっ!城成湘南高校2点入れた!うわああああ逆転だああやったああああ!!」
「えっマジで!!これ8回裏じゃんうわあああすげえええ神奈川マジやべえええ!!これ優勝すんじゃねー!?」
「立海高校も私らの代甲子園行かないかなー!!」
「なー!生きてる間にウチの校歌甲子園で聞きてー!」
「ブン太も野球やればいいのに…」
「絶対ヤダ。この俺が青春時代を坊主で過ごすなんて死んでもありえねー」
「うわ最低ー」
「赤毛は俺の命だから。人生だから」
「うっすい人生だな」
「なージャンケンして俺が勝ったら名前そこのコンビニでハーゲン買ってこいよ。んで俺が負けたら名前そこのコンビニでパルム買ってこいよ」
「あ?しねよ」
「俺はしなねーからいいからお前行ってこいって」
「逝かねーよ!」
「そっちじゃねーよ!」
「つれないこと言わないでふたりでリア充ぎゅぎゅっと買いに行こうよ」
「やだ。それならクーリッシュがいい」
「それならもういい。もう本当に暑いからこの際動くという無駄な人間エネルギーそのものを節電します」
「何だよ俺がヒマんなるじゃん…あ、諦めてイチャイチャしよっかっていう遠回しな誘い文句?」
「動きたくないって言ってんじゃん。微動だにしたくないって言ってんじゃん」
「つまんねーこと言うなよ」
「……」
「おい構えよ」
「……ぐぉおおおお」
「寝んな」


おしまい





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