無理矢理がお好きなアナタ1/キヨ(→) ←タマ←カナ
 
 
※R18指定
 
 
 
 
「も、無理ィ…っや、カナエ…ッぁあ!」
「タマキ君、すごいね」
「ひッ、ああああっ…!」
 
段々と空が明るくなり始めた明け方。そろそろ鳥たちも起き出し活動を開始するであろう早朝、タマキは何度目かの白濁を吐き出した。正確に言うと無理矢理カナエに吐き出させられた、と言うべきか。白濁と言えども濁ってはいるがソレはもうすでに半透明に近くタマキの頭の中ももうぐちゃぐちゃで意識も朦朧とし始めている。
 
「やっ、だめっ…カ、ナエ…っひぁア!」
「まだだめ、まだ許さない」
「ふっ、あッ…む、んぅ」
 
肉体的にも精神的にもタマキ追い詰めるカナエは普段の彼からは想像もつかないほど嫉妬と支配欲に取り付かれていた。限界を訴えているのにもかかわらず、カナエは相も変わらず快感を与え続け、タマキは思考と身体がバラバラになる感覚に溺れるしかない。
何度も飛びそうになる意識を必死に手繰(たぐ)り寄せながら容赦なく肢体を揺さぶられる。カナエの深い口付けに呼吸も絶え絶えになりながら、どうにかならないかと涙を流すタマキ。もはや理性など超越してしまったかのようなカナエは律動をやめない。
 
「ひはっ、く、るしっ…カ、ナ、ぇえっ…」
「くッ…、まだだよ」
「も、やぁあッ!」
「ほんと、その顔そそるね」
 
タマキの口の端から零れる唾液をぺろりと舐めあげ、胸の突起をちりちりと指先で掠める。窓の外ではチチチッと爽やかに小鳥が囀(さえず)るのにも似付かわしくなくもなく、部屋にはタマキの悲鳴にも似た艶声と結合部から発せられる濡音、そしてギシギシとスプリングベッドの軋む音が響く。
 
「も、やっ…だ、いや、だぁあっ!」
「もっと鳴いて…俺の名前、呼んでっ…」
「しっ、ごと、あるのにッんぁあ」
 
そのとき、ベッドのサイドボードに置いてあった携帯電話が鳴り出した。言わずもがなそれはタマキのもので、サイレントマナーモードにはされていなかったようだ。ヴーッヴーッと微振動が繰り返されている。
確認せずともカナエはすぐさま直感した。隊長だ。そして素早くその携帯電話に手を伸ばして己の自身をタマキから引き抜いた。
 
「よっ、いしょっと」
「んぅ…っは、ぅあああっ…!?」
 
やっと解放されたと思ったら後口に再び快感が走る。カナエの自身ではない異物、そうそれはタマキの携帯電話だった。未だに着信を続ける携帯電話は難なくタマキの中へと押し込められていく。
その微振動は前立腺を直接刺激し、何度目かも分からない放精感が高まる。さらにカナエに自身を上下に扱かれ、後口は微振動に加えて出し入れを繰り返されてはたまったものではない。
 
「ほら、タマキ君の大好きな隊長からだよ。気持ちいでしょ?」
「やッ…、いやァ!だめ、カナエ…っだめぇ!」
「ねぇ、隊長に犯されてる気分になっちゃわない?」
 
 
 
 

 
 
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