蛇喰と約束の話///
白峰が死んだ。
ばきり。おもわず噛んだ爪が割れた。部屋は赤く染まっていた。落ちた首をもって、キスをした。冷たくて硬いだけだった。腹が鳴った。のどがかわいた。頭の中に声がする。またあした。またあしたって、言ったはずだ。だから、そうだ、またあした。
また、あした。
リビングからはいい匂いがする。朝食は、ははん、されはスクランブルエッグ付きだな? じゃあきっと今日はトーストとかも出てくるに違いない。この香ばしい匂いはそういう類の匂いだ。
「…はよ、今日は早いんだな」
まぁね。
「おはよう、シラミネ」
それで、俺はお前にどこまで話したのだろうか。
mae/◎/tugi