後悔すれども、もはや遅かろう。

…誓うよ、君だけを、愛してると。いままでも、これからも、僕が死ぬときまで。

約束は、守るよ。送ってく。それくらい、いいだろ。そんなに辛そうなんだから。

罰を受けるにはあまりにも惨い。

君のいない街に価値はないんだ。
君に会えないなら、神もいらないんだ。

いつか、会えるなら、その時は。
そうだな、色んな話がしてみたい。僕が見てきた色んなものや色んな人の。君も、そして恐らく、僕も知り得なかったかもしれない世界の。

昔から憧れてたんだ。
外の世界に。
この土地じゃないどこか遠くに。

ただ、隣に君が居ないのがさみしいけれど。
それが僕の罰なんだろ。
泣くにはあまりに、資格がないな。

どこかであおう。いつか、遠いどこかで。


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最後の神頼み、遺言。
そして恐らくは、そうなるであろうことを彼は知っている。目を逸らしがちなのだ。
そんなのが携帯に残っていたので。


mae//tugi
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