「よくあなたは私の前で反逆を起こせますね」
「見つけてしまっただけだよ。」
「旧世界を知りすぎることはよくありません。」
「そうだねぇ。
コンピュータ様はどれくらい知ってるんだい」
「さぁ?それこそ知らなくていいことでしょう」
「つれないなぁ。…あ」
「どういたしました?」
「古代にはファーストネームとファミリーネーム?とかいうのがあったんだってさ。
そんなにネームがあってどうするつもりだったんだろう」
「あぁ、識別名の種類ですね。
ファーストネームが現在のあなたがたでいうところの”マーリー”があたるでしょうね。」
「…個体識別名ってことか。ファミリーネームっていうのは?」
「まず、ネーミングの仕組みが違ったようですよ。古代では個体識別名がついており、クローンナンバーごとに名前が異なっていたとか。
そのためそれらが同一シリーズであることを示す別の集合体名が必要だったと考えられます。」
「へぇー随分とややこしいんだね。
ここに書いてあるファミリーネームの共有っていうのは?」
「一定条件において他者と集合体名を共有し、さらなる集合体の拡大が可能だったようです。しかし、その分その集合体内には不純物が含まれることもあったようで。
例えば………」
「たとえば?」
「…マーリー!いいかげんにしなさい!」
「あはは、はぁーい。」


(認識差異のないものねだり)


mae//tugi
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