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デスマスク、アフロディーテとデスマスクの女の4人で、何故か磨羯宮において飲み会という事になった。
俺は甘いのが苦手なのにデスマスクのイタリア土産のリモンチェッロを次々にストレートで飲まされて、ベッドに入った時には起きぬけでもないのに既に二日酔い状態だった。
よく働かない頭の中、とりあえず水をしこまた飲んで、眠った事は覚えている。

しかし、問題は…起きたら何故かデスマスクの女が下着姿で俺のベッドで寝ていたという事だ。
まだ寝起きのぼんやりとした頭で出て来た言葉は我ながらとても情けない物だった。

「お前…なんでそんな格好で俺のベッドに?」

下着姿に慌てるのが普通なのだろうが、まだ頭痛がして起きぬけの俺はただぼんやりと眺めている事しか出来なかった。

俺が呟くと、デスマスクの女はうーんと唸りながら寝返りを打ち、俺の腰に抱き付いた。
それでようやく俺は覚醒して、慌てて彼女を引き離そうとした。
その時、デスマスクが何の前触れもなしに俺の寝室の扉を開けて、俺達の姿を見て絶句した。

マズい、マズい、マズい!!
完全に誤解されているに決まってる!
これは、黄泉比良坂に送られるのを覚悟しなければならないかも知れない!!

俺は大いに焦ったが、デスマスクはニヤリと笑った。

「シュラ、お前もやるじゃねぇか。俺の女、いい身体してんだろ?感度も抜群で、夕べは楽しめたか?」
「違う、誤解だ!!起きたらお前の女がここにいただけだ!!」
「その格好でか?」

俺が言葉を探していると、女も目覚めた。
そして俺の身体をじっと見つめてくすくすと笑い出した。

「デスマスクのマスターベッドルームと間違えてここに来ちゃったんだけど、いい物見ちゃった。デスマスクと同じくらいかもっといい身体。あーあ、せっかくなら酔った勢いでヤっちゃえば良かった」
「なな、何て事を!!」

デスマスクは怒ると思いきや、面白そうに笑っていた。

「シュラは俺達の中でもお堅い方だからな。お前、落としてみたらどうだ?」
「そうねぇ。でも、下手だったらがっかりしちゃうかも。この筋肉を堪能したら、デスマスクの所に戻るわ」
「可愛い事を言いやがるな。待っててやるから、シュラで遊んでろ」
「ふふっ、そうする」

それから、俺が固まって動けないのをいい事に、デスマスクの女は俺に抱き付いて、俺の筋肉にそって指先を滑らせた。

「おい、デスマスク、止めやがれっ!!」
「俺の女と添い寝したんだ。今更だろ?」
「違う!!断じて違う!!」

それから、デスマスクは面白そうに笑いながら、自分の女が俺の身体を弄ぶのを眺めていた。

「もう二度と磨羯宮では飲み会をしないからなっ!!」

俺の叫びを聞いて、女もデスマスクも楽しそうに笑った。

ああ、何ていう目覚めだ。
もうデスマスクの酒は飲まないからな!!

俺はそう固く違った。


(文章:haruka イラスト:kako)


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