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H26 5/2

待ち合わせ場所に着いたとメールを送ると「お迎えに行くね」と返信が来る。
彼が歩いて来るであろう方向に向かって自分も歩いていると,鮭のおにぎりを片手にやってくる姿が見えた。
朝食を食べていないらしい。

TSUTAYAで観るDVDを借りようとするも,なかなか決まらず苦戦。
あげくの果てに「ヴァンパイアハンター・リンカーン」というアクション物を適当に手に取る。
そんなんでホントにいいのか?と思っている手前でパッケージの裏に書いてある作品説明を読み始める彼。
その作品を借りるため緊張しながらレジに向かい,会計を済ます彼を見ていた。
お店を出てからはほっとした顔付きであった。
また1つできることが増えたことを喜んでいた。

モノレールに乗り込み,窓の外を眺める。
自分は一緒に窓の外を眺めながらおしゃべりがしたかったのだが,彼はスマホに夢中。
あまり景色に興味がないようだった。
でかでかと「管理地」の看板が掲げられたエンペラーを見る。
これはリニューアルかもよ!と彼は言う。
自分はフツーにつぶれちゃったのかと思ってた。

モノレールを降りてダイコクでお菓子を買った。
そんなに食べれるのか心配だったけど,彼が買うと言うので好きな物をレジに持って行かせた。

初めての部屋だった。
自分が寝てる間,借りたDVDのテストをしてくれているのか,何か音が聞こえていた。
彼は隣にやってきてしつこいほど自分に構ってきた。
自分が遊ぼうというとデュエルしよってなったからDVDつけながら対戦した。
思いのほかDVDが気になってデュエルに集中できなかった。
対戦が終わってからもDVDに夢中で2人でかたまったまま観ていた。
途中ですごく汗をかいたのでお風呂に入るため中断したけど,なかなか題名のわりに面白いDVDだった。
自分はすぐ逆上せてしまうのですぐお風呂からでてバスタオルをかぶってふるえていた。
でも気になるから彼の入浴中なのを少し覗いて楽しんでいた。
彼に用意してもらった服に着替えて遊んでもらう。
といっても自分のひとり遊びのようなもので,彼はわざとなのかそうでないのかはわからないが始終眠っていた。
寝ている彼は楽だなぁ。
彼はご飯をレンジで温める。
自分はお茶を入れるため急須を取り出す。
その間にもDVDはつけっぱで,最後までまわしてしまった。
せっかく2人分お茶入れたのに彼が全く飲まないもんだから,全部自分がいただいてしまった。
頼み込んでやっと承諾してもらったにも関わらず,胸板をぐいぐい‥。
体中から変な汗が吹き出るのを彼に見透かされるが,気のせいだと押し通す。
今思うと相当見苦しかっただろうな‥。
なんとかそれなりにってとこで,お寝坊防止のアラームが鳴る。
何の断りもなく自分をそのまま持ち上げてアラームを切りに行く彼。
怖かったしびっくりだったけどなんかもうそれどころじゃないって感じで,でも嬉しかった。
時間がなかったから彼のお情けで‥‥。
申し訳ない気持ちが半端ない。
慰めてもらったりしたら余計しゅんとなる。







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