舞台設定、生活



物語の舞台はカルドニアと呼ばれる世界。中世〜近世ヨーロッパ。魔法が存在しており文化レベルはやや高め。人が住める地域には上下水道が整備済み。魔力晶石を利用した街灯・通信手段・移動手段等は確立されているが、電話・パソコン・自動車といった現代の電子機器は存在しない。

流通単位はメル。1メル=1円
硬貨は1メル・10メル・100メル・500メル
紙幣は1000メル・5000メル・10000メル
金貨は1枚=50000メル相当の価値


**国々の位置関係**
北部〜北東部→フォルテラ聖王国
中央部→シュヴァルツ帝国
南西部→ベルセニア魔皇国

国として残っているのは3国のみ。他の地域は荒地や砂漠、滅んだ国の遺跡が点在しており『ミシュドガル戦役』の爪痕が今も色濃く残る。


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■フォルテラ聖王国■
北部〜北東部に位置する国。年中穏やかな気候に包まれている。約3000年前に勃発した『ミシュドガル戦役』で魔皇帝の力を封じたハイエルフの聖女がこの地の女王となり復興に力を注いだ。慈母神と共に信仰対象となっている。
国が保有する技術や知識、資源は他の国よりも群を抜いて豊富。聖都ヴァレンシアの中心に聳える輝煌城はこの国の象徴で白亜の城とも呼ばれている。

フォルテラ聖王国は慈悲、慈愛、豊穣、生命を司る【慈母神】を信仰しており『慈愛を以て人と接し弱者も対等に扱うべし』この教義に則り貧困者に向けの配給や配膳を行ったり慈善活動を行う聖職者の姿が数多く見られる。


【聖都ヴァレンシア】
白色と茶色が入り交じるレンガ造りの街並みが輝煌城中心に広がっている。輝聖騎士団本部は防衛面や利便性を考慮し城に隣接する形で敷地内に建てられている。

信仰対象の慈母神が奉られたエテルノステラ大聖堂がありステンドグラスが美しいと評判。大聖堂を拠点に活動する法王庁は法務、財務、税務、教会運営など様々な管轄に分かれており。所属する者は学歴、身分、品位を要求される。
特別な任務を請け負う部隊が存在するという噂が流れているが真意は定かではない。


【ミンスター街道】
聖都と水上都市を繋ぐ街道。街道沿いには所々に村が点在している。街道には魔物を退ける術式が籠められた水晶玉サイズの魔力晶石が一定間隔に設置されているので魔物に襲われる心配はない。


【水上都市ユスティニーア】
水の都として名高い都市で世界一の蔵書量を誇る王立図書館がある。港もあるので人が多く集い活気に満ち溢れている。街中に張り巡らされた六芒星型の水路を流れる清らかな水が魔を寄せ付けぬ結界を発動させる役割を果たしており、魔物の侵入を退けている。


【リントヴルム大森林】
数多くのエルフが住む集落がある森林。エルフ、ハイエルフ以外の種族が立ち入ることが許されているのは集落まで。それより奥の森林中心部は聖域とされており何人も立ち入る事ができぬよう結界で覆われ外界から完全に隔離されている。聖域とされている森林中心部には世界樹と称される大樹が聳え立つ。


【サーメリア街道】
聖都ヴァレンシア西門から伸びる街道。
この街道から更に幾つかの街道や間道に分岐する他、国内唯一の国営かつフォルテラの名を冠することを許されたフォルテラ聖霊園が存在する静謐の森、街道終点には大陸最西端に建てられた要塞がそれぞれ存在している。


【宝石都市ロンバリシス】※
ミュルンエイド領の首都。人口およそ100万。 "宝石都市"の二つ名が示す通り宝石細工が盛んで、夢と才気に溢れる見習いから業界に名を馳せる熟練工まで数多の細工師がこの都市に集っている。

ここで作られる品々は観光客が手軽に購入出来る物(お値段四桁〜五桁)もあれば、向こう数年は予約が埋まっている受注生産品(お値段十桁以上)もあり、細工師が己の技術とセンスを存分に発揮するために需要を無視して作った非売品が展示されていることもある。

また、ロンバリシスでは四年に一度、最も優れた細工師を決めるためのコンクールが行われ、そこで優勝した者は聖王から最高の腕を持った細工師であることを表す"聖匠"の二つ名を下賜されると共に、フォルテラ王家の人達が式典等の際に身に着ける宝冠や宝飾品の制作を任されるようになる。


【開拓都市プロティノス】※
プロシア領の首都。75万人程の都市。 "開拓都市"の名は、この土地が魔物が棲み着きおよそ人の暮らせる場所ではなかったところを、長年に渡る『開拓』によって、人の賑わう都市に造り替えていった歴史に基づいている。しかし、名の元になったのは歴史的背景だけではない。

豊かな自然や資源に恵まれた土地は、領地社会の繁栄をもたらす一方、侵攻を企てる諸国や、隣接の荒廃した地域を支配する魔物どもの攻撃にさらされてきた。生を育む一方、死に近くもあるそのような環境が人に世のなんたるかを考えさせるのか数々の著名な哲学者や作家がこの地から巣立っていった。人の文明と智の開拓心を育む地プロティノスには哲学者や作家の卵達の他、魔術や錬金術など様々な分野に精通した賢者が集まる。


【鋼魔都市アマノガハラ】※
四つの地区が集まる鍛冶と魔導で栄える都市。フォルテラ聖王国の海に面した東部に位置にありながらも他国も含めた政府による干渉を受けず、王家直轄とは異なり領主ではなく都市の政は民衆が選んだ総大将と四人居る各地区の長が行うと同時に防衛と治安維持の為の組織を有する事を容認されている特別自治区。

人口は30万人超え。元々はミシュドガル戦役で被災した種族の者達が集い自らの手で一から作り上げて栄えてきた。
優秀な鍛冶師や様々な分野の職人や技術者を排出し続け、この都市で製造されるのは高性能な物が多く武具類が最も有名だが調理器具や日常使いが出来る小物や冒険者向けの魔導具、医療器具と多岐にわたる鍛冶師達の聖地。

フォルテラ王家直轄領と王家直轄領以外の領地、特別自治区に関する説明はPL交流板の設定纏め場に別途記載。


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■シュヴァルツ帝国■
中央部に位置する国。人々の活気に溢れた賑やかな国。約3000年前に勃発した『ミシュドガル戦役』を制した5英雄として名高い人物がこの地に国を築き初代皇帝の座に就き帝国の発展に尽力した。

【帝都ヴェルト】
3重の城壁に囲まれた帝国一の都。景観を崩さぬよう建物の高さが殆ど統一されている。帝都内は幾つかの区画で区切られていて中心に皇帝が住まうブラオヘルト城が聳えたつ。

ゴシック建築が取り入れられた劇場や美術館。剣術と魔術に精通した人員を養成する為に設立された『リヴィル学院』が帝都内にあり施設も充実した全寮制となっている。3年間の課程を修めることで卒業。卒業後の進路は自由であり様々な進路を選択する事ができる。


【アルスター街道】
帝都ヴェルトの南門から伸びる街道。帝都と2つの都市を結ぶ街道で畑や牧場が点在するのどかな風景が広がっている。


【ヒリイ街道】
帝都ヴェルト北門から伸びる街道。
この街道から更に幾つかの街道や間道に分岐する他、街道終点にはレトナーク山脈の山道入口とその手前には登山者向けのアイテムを取り扱った商店が併設された宿が建てられ存在している。


【コルペ街道】
帝都ヴェルト西門から伸びる街道。
この街道から更に幾つかの街道や間道に分岐する他、街道終点には海に面した断崖に建っている、古の時代に建設された聖堂と思われる大きな遺跡が存在している。


【ユロイシェン街道】
帝都ヴェルト東門から伸びる街道。
この街道から更に幾つかの街道や間道に分岐する他、街道終点には帝国内で最初期に開発された港町の一つが存在している。


【要塞都市ルーグ】
ベルセニア魔皇国との国境にある荒れ果てた渓谷と荒れ地が広がる峡谷地帯。地の利を生かし築かれ防衛拠点の要となっており、この要塞都市内で生活している住民の大半は軍関係者。


【商業都市ヴェスター】
帝国一の商業都市として栄えている都市。都市周辺の鉱山から採れる鉱物を加工する術に長ける鍛冶職人が多く集う場と知られる。規制を掻い潜り奴隷売買を生業とする闇市も存在する。


【レトナーク山脈】
シュヴァルツ帝国とフォルテラ聖王国との間にある神霊の魂が宿っているとされる霊峰。山頂近くにある神殿を目指す巡礼者や山越えルートで国境を通過する旅人達の姿が数多くみられる。山頂から流れる神聖な霊気の恩恵を受けているので魔物は生息できない場として知られる。


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■ベルセニア魔皇国■
南西部にある国。活火山から流れ出た溶岩が冷えて固まった荒地が広がっているため緑が激減。人が住める場所が限られる。特殊な気候により空は常に分厚い雲に覆われており昼間も薄暗く常闇の国とも呼ばれている。

【魔都ハイランド】
魔族達が住まう都。弱き者は力ある者に従えという考えが根付いているため治安はあまり良くなく。奴隷市場も各所に見受けられ貧富の差も激しい。魔都の最北部に魔皇帝の居城として知られる黒の宮殿が聳え建つ。


【アングヒル火山島】
一年中、噴煙を上げている活火山島。休火山だった頃は豊かな緑が広がる山として知られていたか火山が活発化してからは緑は消え変わり果ててしまった。ベルセニア魔皇国の上空を覆う分厚い雲は火山の噴煙も含まれる。


【ルトナーク島】
かつて小さな小国が存在したが『ミシュドガル戦役』の際に滅んでしまった。今は無人島となっており残る建造物は地下に広がるサザランズ遺跡だけ。









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