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はー…、何でシズちゃんなんかに。
そう思いつつ図書館のドアを開けて自習室を覗くと見慣れた金髪があった。
本当に勉強しているとは思っていなかったのでちょっとびっくり。
場所が場所だから控えめに名前を呼ぼうとした。
「平和島くん、あの、ここの訳ってこれでいいのかな?」
「あぁ、大体は。ただこのthat以降の訳はもう少ししっかりした方がいいと思う。」
「そっか、ありがとう。」
「いや。」
「平和島くんて英語得意だよね、私苦手でさ。良かったらまた教えてもらってもいいかな?」
「あー・・・、別にいいけど。」
「良かった、邪魔にならない程度にするからよろしくね。」
「おぅ。」
何それ…。シズちゃんのくせに。
俺は教科書を持つ手に力を入れる。
いや、でも・・・。
これでいいんじゃないか。
きっとこれでいいんだ。
ふと手の力を抜いてその場を後にした。
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