GOODBYE MY LOVER. 01




「臨也、おはよう。」



朝、俺が家を出るとドタチンと新羅が立っている。
これは日常の風景なわけで。



「ドタチーン、おはよ!あと新羅も。」
 
「臨也って昔から京平のこと大好きだよね。」
 
「だってドタチン優しいし?新羅は意味わかんないからね。」
 
「意味わかんないって…。」


このやりとりも日常、1つを除いては。

 

「そういえば静雄は?」
 


そう、シズちゃんがいない。
彼も含めて俺たち4人は小さい頃からずっと一緒の腐れ縁、良く言って幼馴染だ。
もちろん朝も一緒に登校するんだけどいつも大体数メートル先をダラダラと歩いている。
本人曰くわざわざ俺を待つ意味がわからないとか。
けどその後姿を見つけて俺が朝からちょっかい出して・・・、
気がつけば学校まで鬼ごっこになってしまう。
我ながら毎朝よくやっているもんだ。

 
「ついに死んだんじゃない?やったね。」
 
今日はゆっくり学校に行けるな、なんて思いながら数メートル先にいつもならあるはずの後姿を思い起こす。

 





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