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私が住んでいる世界・・・・そこは海の中。。
そう、ここは人魚の世界・・・


Little Mermaid
 -第1話-人魚の国


私の父上は人魚国の王様
だから私が住んでいるのは大きなお城、このお城は気に入っている
壁には綺麗な貝殻が飾ってあっていろんな魚が住んでいる

でも・・・私はこのお城からは出れない・・・
父上が禁じたんだ・・・外は危険とは私でもわかっている。。
けど一回でも行ってみたいな〜

トントンッ

『はい?』

ガチャ・・・

「絵梨架姫、お食事の用意が出来ました。」
『うん、わかった。ありがとう』

私は窓を閉めて部屋を出た。。


「おお絵梨架新しい友達が出来たと聞いたが・・・・」

この人が私の父上、人魚国の王様。。

『はい、新しくここに入ってきた者です。』

私は大きいテーブルの前にある椅子に座った
テーブルにはいろんな食べ物があって何か勿体無く感じた・・・

「その友達と良くやっているそうだな」
『ええ、プクちゃんはとっても面白くて優しい子です』

プクちゃんとは1週間前に新しくこのお城に住む事になった魚のプク
女の子だから私はプクちゃんって呼んでいる。

プクちゃんはお城の出入りが出来るため外の世界がわかる。。
だから私はいつもプクちゃんの話を聞いている・・・
その話を聞いて外の世界に興味が湧いた・・・

「絵梨架にいい友達が出来て嬉しいよ。」
『私も嬉しいです。』

でも、やっぱり何か寂しかった・・・
プクちゃんみたいに私も外に出たかった。。
外の世界をこの目でみてみたい、そして広い海で泳ぎたい・・・


私は夕食を食べて部屋に戻った、そしてベットへと横たわった・・・・
このお城に住んでいるのは召使など親戚の方々、そして家がない魚達・・・
プクちゃんもその一人・・・・

私には姉妹はいない。。
母上は私が生まれてすぐに亡くなったから顔すらわからない・・・

だからプクちゃんに出会えて嬉しかった
プクちゃんとはかなり気があって一番喋りやすい友達なんだ。。

トントンッ

『はい?』

ガチャッ

「来たよ〜♪」
『プクちゃん!』

この子がプクちゃん、鱗の色はピンクでとっても綺麗な色をしている

「今日ねっ久しぶりに外に出たら、何か不思議な生き物を見たの!」
『不思議な生き物?』
「うん!その生き物は砂の上に住んでいるんだっ」
『砂の上っていう意味は・・・・土地に?』
「そうそう!!」

私は土地になどまったく興味がなかったからあまり詳しくなかった・・・

「その生き物は“人間”って呼ぶらしんだ」
『――・・・・人間・・・昔、父上が話していたのを聞いた覚えがある。。』

その人間は魚を大量に釣って食べるらしい・・・想像しただけで気持ち悪い。。
そして父上はあまり人間の事が好きじゃないみたい・・・・

「僕人間を見たんだよ!何かね尾びれが二つあったのっ!」
『尾びれが二つ!?』

へぇ〜・・・・何か見たくなってきた・・・・

「それでね、おおきい箱みたいな物を海に浮かばせてその上に乗って海を渡っている所みたの!」
『箱っ?見たい!』
「見たい!?じゃいつか一緒に見に行こうね♪」
『うん!』

その日が来たらいいな・・・
そして“人間”という生き物を見てみたい。。


夜・・・

――・・・・〜〜♪〜♪

私はベットに横たわり窓の外を見ながらオルゴールを聴いていた。。
上を向いたら月が揺らいで見える・・・
海の上へと行ったらどんな風に見えるのだろう・・・

――・・・・人間・・・

その生き物達はどんな生活をしているのかな?
何か知りたくて知りたくてしょうがない。。

『人間に会ってみたいな〜。。』

何でここまで会ってみたいのかわからない・・・
でももし会えるのなら素敵な出会いであって欲しい

〜〜♪〜〜・・・・

私はいつの間にかオルゴールの音楽に合わせて歌っていた
私は歌うのが好き。。
歌う時は何故か心の不安や悩むがどんどん消えていく・・・・魔法みたいに。。

オルゴールの音楽が止まって、それが合図かのように私は眠りについた。。


――・・・・・・朝・・・

トントンッ

『――・・・・うん・・・・?』

あっ、もう朝だ・・・

ガチャッ

「絵梨架姫、お目覚めでしょうか?」
『うん、今起きた所』
「王様があなたをお呼びしています。」
『えっ・・・・ぁ・・・わかった、今行くよ』

こんな朝早くに私を呼び出すなんて初めてだった・・・何の用事だろう。。
私は急いで髪を梳き父上の部屋へと向かった


ガチャ

『父上、お呼びでしょうか?』
「おっ絵梨架、ここに座りな」

っと父上は椅子をポンポンっと叩いた
私は父上の前にある椅子に座った

『何の話でしょうか?』
「――・・・・実はな〜・・・いや、これは後にしよう・・・」
『えっ?』
「絵梨架、君は立派に育った」
『――・・・・』

父上の目は真っ直ぐと私の目を見た、だから真剣な話だとわかった・・・
私は静かに父上の話を聞いた。。

「絵梨架はもう18歳だ・・・そしてもう一人前になる歳だ、だから今週中に・・・・」
『――・・・・今週中に?』
「絵梨架は今週中に・・・・結婚をしてもらう」

えっ・・・・結婚・・・・・・・?

『――・・・・・ッ』
「・・・急にこんな事を言ってすまんな。
だが相手は俺が選んだ10人中を絵梨架が選べる・・・」
『・・・・・もしその中で好きな人が出来なかったら?』

私は絶対に好きでもない人とは結婚しないっ

「――・・・・・すまんが、絵梨架が18歳までに相手がいなければ俺が決めないといけなんだ。。
これがこの国の王を決めるルールだ・・・」
『・・・ッ!』

私は立ち上がった、そして・・・

――・・・・ガチャッ

「絵梨架!?」
『そんなの私には無理。。』

バタンッ

私は泣き出しそうになったから逃げ出してしまった・・・
好きでもない人と結婚は出来ないっ・・・・・絶対にっ


『――・・・・』

もしこのままお城に残ったら私は今週中に結婚してしまう。。
――・・・・・絶対に嫌だ・・・
いくら父上の頼みでも私は絶対に断るっ

トントンッ

『ッ!?』

ガチャッ

「大丈夫か〜??」
『・・・プクちゃん。』

何かホッとした。。父上が来たら絶対に泣いていた・・・

「――・・・・王様から話を聞いたよ・・・・」
『え・・・・』
「・・・絵梨架・・・辛いよね?」

プクちゃん・・・・・

『――・・・・ッうん・・・好きでもない人とは結婚なんかしたくないよっ』
「・・・・じゃあさ・・・このお城から逃げたら?」

え・・・?

『このお城から・・・・逃げる・・・?』
「そう、僕は辛い絵梨架を見たくないっ絵梨架には幸せになってもらいたいっ
だから外に出て自分の人生を歩んできなよ・・・」
『――・・・・・プクちゃん・・・・』

このお城から出る・・・・・?
そんな事父上にバレたら大変な事に・・・・

「絵梨架!王様の気持ちもわかるけどっ、自分の人生は他の人が決めるなんておかしいと僕は思う!
だから自分が行きたい道を行きなよっ」
『――・・・・・プクちゃんっありがとう・・・・』

私は決めた・・・このお城から出て自分の人生を見つけると・・・


To be continued...



-あとがき----------


新連載始まった!!!ww私かなり調子乗ってますね〜^^;;;
本当駄目駄目管理人・・・・本当に申し訳ございません。。;;;;
マイペースに生きてますので、やりたい事はやるっ!やりたくない事はやらないっ!(((管理人失格
本当に土下座しか出来ませんっ!!
でも!長編アンケートまた始めましたので!!
そしたら皆さんの好みがわかってどれを中心に更新するか決めれますので;;
なのでご協力お願いします^^ではではw


2010-6-7





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