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私は今からこのお城を出る・・・・生まれて初めて外の世界が見える。。
父上、本当に申し訳ございません。。私はこれから自分で自分の道を選びます・・・・


Little Mermaid
 -第2話-家出


「僕も絵梨架と一緒に行く!」
『えっ?いいのプクちゃん?』
「うん!僕は絵梨架と一緒にいたいんだもんっ☆」
『プクちゃん・・・・いろいろと本当にありがとう。。』

こんないい友達が出来てとっても嬉しい。。
神様にも感謝するよ・・・・

「家を出るのは夜の方がいいと思うから・・・・
夜になったら僕が絵梨架の部屋に来るよ!だから準備しておいてね!」
『うん、わかった』

何も起きないといいけど・・・
でも私は家出など一回もした事がない、だから父上もそこまで警戒はしていないと思う。。
どうか無事で逃げれますように・・・


――・・・・・夜・・・


ガチャッ・・・

「絵梨架行くよっ」
『うんっ』

私達はなるべく小さな声で喋った。。そしてお城の裏のドアから出る事にした

『プクちゃんっちょっと待ってよ』
「早くっ」

プクちゃんはスイスイと泳ぐから速く泳がないと見失ってしまう
このお城は本当に大きくて迷路みたいな感じだった
こんなに大きかったっけ?

「えっ!?ここどこ!?」
『プクちゃん、あっちの角を曲がるんだよっ』
「あっ思い出した!」

っとプクちゃんは猛スピードで泳いだ

『ちょっ速すぎるよっ』
「あっ・・・・これがドアだよね?」

っとプクちゃんが急に止まったと思ったらもうドアに着いていた・・・

『――・・・・うん・・・』

このドアから出たらもう戻れない・・・・・父上、さようなら。。


ガチャッ


――・・・・・初めての外の海・・・

「外はいい気持ちでしょう?」
『・・・うん』

遠くを見ても先が見えないぐらい遠かった・・・
部屋にいた頃はただ手を伸ばすだけで壁が届いた、けど今は全然届きそうにない
世界はとっても広いと実感した・・・ここなら自由に泳ぎまわれる・・・

「あっ僕の友達の家に行こう!とっても優しいから大丈夫だよ♪」
『うん!』

何だか本当に自由になれてとっても嬉しかった
もうあのお城には戻りたくないと思った
これからは自分の道を自分で歩くんだ・・・

そしてやっぱり好きな人も見つけたいな・・・好きな人が出来たら多分お城に戻るかも。。
そしたら父上も許してくれるよね?

「そろそろ行こうっ
絵梨架はあまり顔が知られていないからいいけど、城の人魚と魚達が探しに来るよっ」
『うっ・・・うん。。』

やっぱりちゃんと周りを警戒をしながら暮らさないといけないか・・・・
朝になったら絶対に父上怒っているだろうな・・・・
――・・・・・本当に申し訳ございません。。


「あれが友達の家♪」

私達はお城から離れた小さな村に来た
この村は人魚より魚が多く住んでいた、だからあまり警戒をしないで泳いでも大丈夫かも・・・

「プクっ!?」
「ミータン♪」

もしかして例のお友達さんかな?

「あっ紹介するね!友達の絵梨架、そしてミータン!」

っとプクちゃんは私とミータンという魚のお友達を交互に見て紹介した

「よろしくね絵梨架さんっ」
『あっこちらこそよろしくお願いします。』
「もうっ普通に喋って二人共!!」

何かプクちゃん以外と何だか敬語になってしまう
やっぱり友達だからかな?

「私の事はタメと呼び捨てでいいからねw」
『うんっ私の事もタメと呼び捨てでいいよ』

友達が増えた・・・とっても嬉しい・・・

「あっミータンって一人暮らしだよね?」
「うん?そうだけど??」
「絵梨架と僕・・・・泊まっていいかな?」
「ええ!?もちろんいいよっ!大歓迎だよ♪」
「ありがとうーっ!!」
『ありがとうねミータンっ』
「いえいえw」

何かミータンとプクちゃんって似てる・・・
二人共優しくて、賑やかで・・・何か一緒にいて落ち着く。。仲良く出来たらいいなっ


ミータンの家は結構小さかった、でも何かお城とは違って何だか新鮮に感じた。。

「ミータン!人間ってわかる!?」

っと急にプクちゃんが人間の話を始めた

「わかるっ!!前に見たんだ!大きな船の上で歌ったり踊ってたよ!」
『――・・・・船?ミータン、船って何?』
「人間が海に浮かばせているでっかい物!」
「あっこの前僕が話した箱みたいな物だっ!」

――・・・・船か・・・私も見てみたいな・・・そして人間も見てみたい。。

『人間ってどこに行けば見れるの?』
「う〜んっと、土地の近くに行けばたぶん見れるかも」

――・・・・明日行ってみようかな・・・

「絵梨架、行ってみたいのか??」

――・・・・行きたい・・・
でも何故かこの時はただ興味で行きたいんじゃなくて、
誰かが呼んでいるみたいな感じがしたから行きたかったのだと思う・・・
行ったら何かわかるかもしれない・・・

『うんっ明日行きたいな』
「じゃ僕と一緒に行こうよ♪」
『うんっ』

何も起こらなければいいけど・・・・でも何か胸がモヤモヤする
・・・・けど私は行きたかった。。
何でこんなに人間をみたいのか私にもわからなかった。。


――・・・・夜・・・

私はミータンからベットを借りた
そして今はベットに座って窓の外を見ていた
お城からの景色とはまったく違った
いつでも出入りが出来る高さで何だか以居心地が良かった。。

今頃お城では大パニックになっているだろうな〜

――・・・・父上・・・申し訳ない気持ちが胸一杯に広がった
でも何故か戻りたいとはまったく思わなかった

そして何故か私は静かに歌っていた・・・
お城の時の歌とは違って静かだけど、ため息が出る歌じゃなかった
自由になれたのだから何だか微笑みがこぼれた。。

「絵梨架・・・?」
『あっプクちゃんごめん。。起しちゃった?』
「ううん、絵梨架の歌好きだから居心地が良かったよ〜〜。。」

っとプクちゃんは眠たそうに笑った

『私もそろそろ寝ようかな』
「そうしなよっ明日人間を見に行くんだからっ」

何だ・・・プクちゃんも楽しみにしてたんだ・・・
私はいつもプクちゃんに甘えていたから私だけだと思ってた
いい友達が出来て本当に嬉しい。。
だから神様、明日に何も起こりませんように・・・


To be continued...



-あとがき----------


どうしましょうっ他の長編が更新どころかストップしてるっ><。。
話が浮かばない・・・・;;;頑張っているけど次どうしたらいいのかわからんっT_T
でも適当に書いていきたいと思います!←←
主にこの長編夢を更新したいと思います!
パロだから話が浮かばなくても最初から設定されているからね^^;;;
んで次回に仁王が出てくるよ><ww王子様設定ですからw
ではではここまで読んで下さった絵梨架様ありがとうございました!!
これからも頑張っていきますので応援よろしくお願いします^^


2010-6-11





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