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- ナノ -

18














いちいちうるさいトラファルガーをすり抜けて、
やっと入れたこのリゾートの街。
建ち並ぶ店はわたしの興味をひくものばかり。

よし、片っ端から片付けていこう。





まず手前にあったお高そうな服屋に入ると、
目にとまった20着余りの服をピックアップして試着もせずにお会計。

次に入った宝石店でも気に入ったアクセサリー全てお買い上げ。

次々バッグ専門店、下着屋、服屋、靴屋、化粧品、服屋、宝石店、服屋......


荷物がわたし1人で持ち切れるわけもなく、
店員にチップを払い港にある黄色い船に運ぶよう頼む。


夢中になってお買い物してるうちに
すっかり陽は落ちようとしていた。







買い物は済んだけど、
今日はビーチへは行けなかった。残念。


そういえばトラファルガーがなんだか言ってた気が...








"ぷるぷるぷる、ぷるぷるぷる"


噂をすれば。きっとトラファルガーでしょ。


"なぁに"


"いまどこだ"


"ショッピングモールだけど"


"町の中心部にあるサンクチュアリホテルに来い"


"わかったわ"


"今すぐだ"



はいはい、と勝手に電話を切りそれっぽい方向へ歩き出す





「多分、これね」



しばらく歩き、
目の前にあるのは一際高級そうな大きなホテル。

ホールへ入ると、スタッフが寄ってくる。





「失礼致します、ナマエ様でございますか?」


「ええ、そうよ」


「最上階のスイートルームでトラファルガー様がお待ちです。ご案内致します」




スイートルーム?



クルーのみんなはどこに泊まるのかしら。

まあ、娼婦館にでも行くだろうから関係ないわね。





スタッフに案内されて着いた部屋は、まあそれは豪華。


でも、トラファルガーの姿はない。


ふとダイニングテーブルを見ると、大きな箱と、小さな箱、そしてメモ。




"8時に広間"





横の大きな箱を開けてみると、真っ黒なナイトドレス。
小さな箱の中には数百万ベリーはしそうなダイヤモンドのネックレス。

これを、身につけて来いってことよね。





今は6時半。

まだ時間はあるわね。







さっとシャワーを済ませ、
バッチリメイクを施してヘアメイク。

そしてドレスを着て、ネックレスをつける。

買ったばかりの黒いピンヒールを履いて、
ポーチを持てば完成。



時計をみれば8時ちょっと前。








部屋を出て広間に行けば
噴水の前に見慣れた後ろ姿。



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