カラン、
「こんばんはマスター」
「よおナマエ、待ってたよ。いつものでいいな?」
「ええ、ありがとう」
「まあ、なんだ。今日も飛び上がるくらいに綺麗だな」
「ふふっ、嬉しいわ」
大きな瞳を細め笑う彼女にマスターは思わず心臓が跳ねる
大きなフードを被っているとはいえ、その美貌は全く隠しきれていない。
「どうぞ」
「ありがと」
出されたグラスにはカクテルの女王、マンハッタン。
「お前さんがこの島に着来て、もうどれくらいだっけな」
「そうね、一年ちょっとってところ?」
「そうか、、ほぼ毎日来てくれてるな」
「ここの雰囲気好きなの。それにお酒もおいしいし、マスターは男前だし」
「オイオイ勘弁してくれよ。おれの心臓もとっちまう気か?」
「やだ物騒」
「このお転婆娘が!なにがやだ物騒だ。昨日も海賊をやったんだろう?噂で聞いたぞ」
「噂って怖いわね。..雑魚海賊だもの。朝飯前よ。」
「ほどほどにしないとばれちまうぞ。気をつけろよ」
「ええ、わかってる」
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bkm