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- ナノ -

02
カラン、



「こんばんはマスター」


「よおナマエ、待ってたよ。いつものでいいな?」


「ええ、ありがとう」


「まあ、なんだ。今日も飛び上がるくらいに綺麗だな」


「ふふっ、嬉しいわ」



大きな瞳を細め笑う彼女にマスターは思わず心臓が跳ねる
大きなフードを被っているとはいえ、その美貌は全く隠しきれていない。



「どうぞ」


「ありがと」


出されたグラスにはカクテルの女王、マンハッタン。


「お前さんがこの島に着来て、もうどれくらいだっけな」


「そうね、一年ちょっとってところ?」


「そうか、、ほぼ毎日来てくれてるな」


「ここの雰囲気好きなの。それにお酒もおいしいし、マスターは男前だし」


「オイオイ勘弁してくれよ。おれの心臓もとっちまう気か?」


「やだ物騒」


「このお転婆娘が!なにがやだ物騒だ。昨日も海賊をやったんだろう?噂で聞いたぞ」


「噂って怖いわね。..雑魚海賊だもの。朝飯前よ。」


「ほどほどにしないとばれちまうぞ。気をつけろよ」


「ええ、わかってる」

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