「タミヤ、結婚しよう」

「はぁ?」

「タミヤ、結婚しよう」

あーついに頭いかれたんだな
まぁいかれた奴だとは小学生の時から思ってたけど
社会の荒波とストレスで、とうとうきたんだな

そんなことを考えてるとゼラの白い手がぺちっと俺の頬を叩いた
「いてっ」
「僕がプロポーズしてるのに、酷い顔だな」

「ってかお前、疲れてんだろ?
あんま仕事し過ぎると禿げんぞ」


ゼラが明らかに不服そうな顔でむくれた
本気なのかと問い掛けると
ゼラはこくんと頷いた
あーこれは面倒な地雷をふんじまった

あれやこれや考えてる内に
ゼラに両手首を捕まれ調度万歳しているような形で持ち上げられ

って、え”ーー!!
ゼラは解いた自分のネクタイで俺の両手首をしばた

「ちょっと、おまえ」
流石に睨みつけると涼しい顔でゼラが
「タミヤに言っても無駄だから先に頂くことにする
そのネクタイシルクだから痛くない」
「いや、そういう問題じゃねーよ」

俺の発言は華麗にスルーしゼラの神経質そうな指は
俺から確実に衣服を脱がしていった

シャツのボタン、ズボンのファスナー等…
俺はゼラの本気に呆然ア然として
まるで他人事のようにもう1人の俺が見ていた
いやいや、抵抗しなければと俺の本能が脳内警告音を発する

「やめろ」
身体を捩って起き上がろうとしたが
ゼラが身体を押し付けて乗っかかってるわけで
思うように身動きがとれなかった



2009/12/34/Web


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -