センチメンタル少年6
こんなに涙が出るのはいつぶりだろう
「だから泣くなよタミヤ僕も悲しくなるだろ」
ゼラはそうとだけ言って
俺の手を引き走りだした
急に引っ張られこけそうになりながら
俺の頭は以前混乱したまま、とりあえず走った
途中身体がぶつかり、またこけそうになる
秘密基地の入口が大きくなる
入口をくぐった時には
俺もゼラも息が切れてた
俺の涙も乾いていた
「はぁ、はぁ、、僕は君の気持ちを否定しない」
息を整えながらゼラは言った
「…」
「だからそんなに情けない顔をしないでくれタミヤ
僕まで悲しくなるだろ?」
何言ってんの? ゼラ
「タミヤ、…僕もずっと君が好きだ…多分」
え?!
え??!!
見ればゼラの頬から耳にかけてが赤くなっている
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2009/12/34/Web