純粋同性交遊


「なぁ、ゼラ」

そういって、ゼラの耳元に息を吹き掛ければ
一気に形勢逆転だ

「ちょっと、やめろタミヤ!」

2人しか居ない広すぎる秘密基地に
ゼラの声が響く


「やだ、やめない」

俺より小柄なゼラの動きを取り押さえるなんて簡単すぎる
じりじりと壁にまで追い詰めて
手をつけばいい


「いい加減俺限界もう駄目ゼラ不足で死ぬ」

「何を言ってるんだ、この馬鹿」


馬鹿とはひでぇな

…中間試験がやっと今日終わったんだ
普段あんまりがりがり勉強したりしないから
試験前の追い込みなんていつものこと


ゼラはどっちかっていうとコツコツ型で
俺みたいにぎりぎりで焦ったりしないのに
試験前になると俺を一切近寄せようとしない


深夜まで詰め込みで勉強してると
現実逃避だろうか?すっげー欲求に駆り立てられるんだが

俺だけ?
それが2週間続いたんだけど


今日という今日は観念してもらう


「だいたいお前は毎回毎回同じパターンで少しは学習しろ馬鹿」

馬鹿馬鹿いいやがって

泣かせてやる。いや鳴かせてやるゼラの非難は華麗にスルーしてやる

「ほら、ゼラ顔上げて」


小言が煩いから手っ取り早く強行突発
壁に追い詰めてゼラの耳元で囁く

ぶつぶついいながら
顔を上げるゼラの目の端が少し赤いのは気のせい?


「ゼラ」

構わず口づけると
最初は抵抗するように歯を食いしばってるんだけど
首筋に指を這わせればすぐに力が抜ける

俺はその隙を見逃さず
ゼラの頬を手で包み深く口づける

無理矢理舌を捩込めば
「ん、、、ん、あ」

唾液が絡む音とゼラのくぐもった声


俺はぱっと唇を離すと
少し名残惜しそうな顔をする

やっぱ可愛いよ


「ゼラ、やろう」

「お前ってやつは…」

「俺限界」



ゼラの左耳にかじりつく

「うわ 、やめろ」

耳たぶをかじり舌先で突く

淋しそうなゼラの口許には俺の右手


さっきのキスのように人差し指で口内を掻き回す

「ゼラ、可愛い」

「ん、ぁ、あ、やめ、あぁ、」


指一本口の中にあるだけで
ゼラは声を抑えれない
徐々に頬に赤みが増してくる


ぴちゃぴちゃ絡む唾液の音と
ゼラの声に俺は欲情する



2009/12/34/Web

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