有罪 5(完結)
「会長こそふざけないでください。生徒裁判所の決定は絶対です。会長自ら、法の聖域を壊すような真似は許されません。今すぐここでセックスしてもらいます」
通常この生徒裁判所のあつかう裁判は、こんな馬鹿げた裁判ばかりではありません。
むしろもと深刻な、いじめというよりリンチ、強姦・・・・そんなものばかりです。
そして罰を受けるはずの加害者が、罰を受けるのが嫌だから退学する・・・・では、裁判の意義が問われます。従いたくないから、退学では、機能しなくなってしまいます。
ですので、こんな絶対階級の方でもここでの判例には従わないといけないことになっています。
「なんでそんな晒し者にならないといけないんだよ!こんなの俺にとってただの強姦だろ!?」
「会長、きちんと処罰を受けていただかないと……過去の会長たちが黙っていませんよ。彼らも同じように、受け入れてきたんですから」
僕も書記官なので、過去の判例はたくさん読んできましたが、今までなにか処罰を受けた会長はいなかったと思います。こんな惨めな罰を受けた会長が過去いたんでしょうか?
会長は心当たりがあったのか、逃亡しようとしましたが判事に指示された風紀一派が会長を捕まえます。そして心底幸せそうに近づく委員長。
あれでしょ。判事もこんな判決が出た判事として名を残すのが嫌なのは分かりますが、被告人に逃走されたらもっと汚名がつきますからね。
なんとしても、会長を従わせないといけないとか、勝手なことばっかり思っているんでしょう。
「まあ、晒し者は可哀想な気もしますから、隣の勝因控え室でやってきて下さい。委員長がやったというまで、部屋から出れないようにしますので」
会長も覚悟を決めたのか悲痛な表情で委員長に引きづられるように、隣の部屋に入っていきます。
いくら才色兼備な会長でも、過去の何人もの会長相手に戦っても負けることは確実です。
過去の会長もきっとこんな理不尽な、何かを受けいらさせられたので、お前だけ逃がすかとか、そういう思いで会長に圧力をかけるでしょうから。
こんな適当な判事の時代の会長になってしまったことを、運が無かったと思っていただくほかありません。
僕も速記する手が震えます。
こんな上司ですいませんと、会長に真剣に謝りたいです。
あとがき
もはや不憫な会長しかいない、裁判シリーズ・・・・・
過去の会長さんたちが、どんな判決出ても、お前も不憫な目にあえと、かばいもしません。それどころか強制
自分も相当な目にあったから〜★
裁判シリーズが好きだといってくれた方々へのリクでした。相変わらずおばかですいません(><)
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