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「お、男と、正親とエッチなことするくらいだったら! ゾンビの女の子とエッチしたほうがマシだ!!!!」

本当に女の子がいなくなってしまったのか俺にはわかんないけど。でも、生存者の映像を見たことあるけど、確かに男ばっかりだった。けど決死の覚悟で物資を調達しに行っているんだ。男が行くに決まっているんじゃないか?
女の子は守られて安全な場所に隠れているはずだと思う。

けど、けど、正親が言っている事もおかしくはない。
空気感染が無いんだったら、屋内に避難していればもっとたくさんの人が助かったと思う。今みたいに、ゾンビ一億VS人類数百万〜数万人の構図は出来てなかったと思うんだ。人類だって文明の利器があるんだから、あそこまで物量作戦でゾンビがいなければ、一般人だってショベルカーでひき殺すとか、少なくてもゾンビ1VS1くらいの比率だったら何とか対抗できたと思う。成人男子が頑張ってゾンビを協力して殺していけば、何とかならない数字でもないよね?

でも今はゾンビ1000VS人間1くらいの比率かもしれない。それは絶滅の危機にあるよね。この原因は女性が空気感染をするという事でもない限り説明がつかない。実際に男が生きているわけだし。たった一人でも批難したコミュニティーに女性がいたら、時限爆弾式に感染発病し、ゾンビになって食い散らかすということらしい。
確かに一緒に避難した人だから知り合いか家族だろうし、突然ゾンビになったら抵抗することもできずに一緒にゾンビ化しちゃうだろう。恋人や妻や娘や姉や妹がゾンビになっても中々殺す事なんかできないだろうし。

で、たった一人でも女性がいたら、そのコミュニティーは全滅してしまい、大半がゾンビ化で、いまや日本列島のほとんどがゾンビしかいないという有様らしい。

「そうか……亜季斗、お前は俺よりもゾンビの女のほうがマシだって言いたいわけか?」

「だってっ! 俺、正親みたいなホモじゃないし! 男しかいなくなったから、ホモになるなんて無理だよ!」

「亜季斗、俺だってホモじゃない。お前以外の男なんか興味もない。女も男も嫌いなんだ。俺は亜季斗だけ愛して、亜季斗だけ抱きたいんだ。お前以外の男なんてなんとも思わない」

「……でも」

「俺がお前以外に興味がないことくらい分かっていただろ? お前だけいれば良いんだ。俺はこの世がゾンビだらけになってくれて嬉しい位だ。お前は、予知夢って能力があるから、俺のする事を事前に察知して都合よく逃げてしまう。でも、もう逃げられないだろう?」

「ひ、酷いよっ……俺は嫌だって言っているのに、無理強いしようとするなんてっ! いくらお前が俺のこと好きだって言っても、俺絶対にお前とエッチなことしない! ゾンビの女の子とエッチしてゾンビになったほうが良いもんっ!」

「……そうか、そこまで俺が嫌いならし方がない。無理強いはしない」

あれ?
意外とすぐに引き下がってくれた。
予知夢は寝ていないから分からないけど。本当の事言っているのかな。

「戻るぞ」

「え。でも」

「ここは須藤君たちの島だ。何時までも恋人同士の邪魔をしたら悪いだろう」

「でも、島に戻ったらっ!」

「無理強いはしないと言っただろ。お前が自分から抱いてくれと言うまで俺は絶対にお前に触れないと約束する。前もちゃんと約束を守っただろ? 信じないのか?」

確かに俺が前、家でした時もちゃんと約束を守ってくれた。ここまで言うんだったら信じるべきかな。

「うん、分かった」

どうせここで嫌がっていても、正親やマリオに無理矢理ヘリに載せられたらどうしようもないし。

「恵くん、短い間だったけどお世話になりました」

「良いんです。頑張ってくださいね」

夜間飛行は危険なので、その日は皆コテージに泊まって島に戻ることになった。正親はコテージで一緒に寝ていても約束どおり手を出してこなかった。夢で散々見たから一緒に寝るのもちょっとだけ怖かったんだけどね。

「あれ?……どこに行くの??」

ヘリに乗って島に戻ると思ったら、島を通り越してしまった。

「東京だ……物資の補給の最中だったし、お前もかつての故郷を見たほうが良いと思ってな」

「別に見たくないけど……」

故郷と言っても、生まれた土地が東京って訳でもないし、それに映像で見ているから特に見たいものじゃない。生のゾンビなんて特に見たくない。
でも正親たちの補給の邪魔をしたから仕方が無いと思って黙っていた。

「うわああ。凄いゾンビの数……人間ってあんなに多かったんだな」

「特に東京は人口が多いからな。1000万くらいゾンビはいるだろ」

もう下を見るとゾンビの波って言うか、絨毯っていうか。
予知を見なければ今頃俺もゾンビの仲間だったかもしれないよね。っていうか、ゾンビに殺される夢みたし、間違いなくゾンビになって大学付近をさまよっていたんだと思う。

「亜季斗、念のためこれつけて」

「何? これ」

「落下防止装置だ。今から物資の補給でヘリのドアを開けるから、風で落下しないようにつけろ」

「分かった」

軍用の服を着せられ、なおかつ落下防止装置をつけて、椅子に座ってスタンバイをした。といっても俺は何もするわけでもないけど。

「亜季斗」

「なに?………うわアアあああああああああああああああ」

正親に突き落とされた!!!!
ゾンビの絨毯の上に落ちるっ!!!!!!!!!!!!!!

寸前で落下が止まった。で、でも数メートル先にゾンビの群れがっ!!!!!

「ま、ま、正親っ!!!!」

こ、怖い。真近だから分かる!!! 皆、腸を出したり、半分腐っていたり、顔が骨が露出したり、こ、怖いよ〜〜〜〜〜

「な、何でこんな酷い事するんだよ!!!」

「……俺よりも、ゾンビの女どものほうが良いんだろ? たくさん、ゾンビがいるから好みの女を選べよ」

い、いくら女の子たちだって、手が無かったり、頬が食い散らかされていたり、顔色が半端なく悪かったり……ゾンビだし!
無理だよ!!!

「ゾンビの女の子なんて、嫌だよ!!!!」

「俺よりも、ゾンビの女とセックスしたいんだろ? 選ばせてやるって言っているんだ、喜べよ」

「やだやだやだっ!!! 無理無理無理っ!! 怖い怖い怖いっ!!!!! 引っ張ってよ、酷いよ正親っ」

「酷いのはどっちだ。こんなに尽くしてきたのに、俺よりもゾンビの女のほうが良いって言うお前のほうが酷いだろ」

「ゾンビ、無理っ! おっぱいあっても無理っ! 早く、引き上げてよっ!」

「じゃあ、選べ。このままゾンビの女を選ぶか、俺を選んで俺に愛され抱かれる事を選ぶか、二択だ」

何その、究極の選択っ!う○こ味のカレーか、カレー味のうん○どっちを食べる?っていう選択みたいじゃないか!!??

どっちも嫌だよ〜〜〜〜!!!!

「10秒のうちに選べ。選ばないとゾンビを選んだことにして、落とすぞ」

「そ、そんなっ……ま、正親! 正親を選びますっ!!!!!」

「大人しく俺に抱かれるか?」

「……は、はいっ」

「逃げようと考えるなよ」

「はい……」

引き上げられたけど、上空で吊られた恐怖と、ゾンビの群れに落とされそうになった体験のせいで、震えが止まらなかった。
正親はそのままヘリを飛ばさせ、東京で住んでいたビルの屋上に着陸した。あのゾンビ発生の日にも、ここから島に旅立ったよなと、なんとはなしに思った。

俺は足が震えて立てなかったので、正親に抱っこされてかつての部屋に到着した。ヘリは補給をした後、また拾ってくれるらしい。

「ま、正親っ……酷いよ」

「俺を一番に選ばなかったからだ。俺を選んだから、もうしない。愛しているからな」

正親は俺にキスをすると(ファーストキッスだ……)黙々と俺の服を脱がしていった。俺は、先ほどから足が立たず、体に力も入らないので、何の抵抗も出来ない。ただ、これからされることを思うと、怖くて自然に涙が出てきた。
ああ、今から正親のちんこを入れられるんだと。

「この日をどんなに待っていたか……予知を見ている亜季斗だったら分かっただろう? だけど、お前は俺が抱こうと思うたびに逃げて……馬鹿なくせに、どうしてこんな余計な能力があるんだ?」

「ひっ……有ったから、ゾンビが出る前に逃げられたんだろ」

「そうだな……それだけは感謝しないといけないな、お前の能力に。他な邪魔な物ばかりだったが」

けど、けど、俺の能力のお陰で財産を増やせれたって言ってくれたのに。

「やっ……」

正親の手が俺の乳首にっ、そんな所触られたって何にも感じないよっ!

正親の唇が俺の体を這い回るっ!

ゾ、ゾンビのほうがマシだった……わけでもないけど、やっぱりいくら幼馴染の正親でも、男とエッチするのは嫌〜〜〜

「俺を受け入れるのが怖いのか?」

「う、うんっ」

「大丈夫だ、たくさん解して、どろどろになるまで舐めてやるから」

「お、俺、初心者だからっ……今日、ちんこ入れるのは止めてくれない?」

「無理だ。どれだけ待ったと思う? 小学生の頃からお前だけを好きだった。10年以上我慢を強いられたのに、こんな据え膳を目の前にして、もう一度我慢しろと?」

「お、俺を好きならっ……心の準備をする時間をくれてもっ」

「散々やっただろう? 俺に抱かれる夢を何度も見て来たんだ。心構えくらいとうにできているはずだ。今夜は俺とお前の初夜だ、お前は黙って愛されてろ」

って、本当に俺のを舐めだした!
そこは舐める穴じゃないんですっ!

気持ち悪いっ!

指も入れてくるっ! 
戸棚から変なローションぽいものを出して、指に垂らして俺の穴にも垂らしてっ!

こくこくと、正親のちんこを入れる準備が整えられていく。
ドクターや恵くんが出来たんだから、俺にできないはずはない……けど、いやあああああああああああああ。

「無理無理無理っ! 正親のちんこ無理っ!」

夢で何度も見たけど、実物はもっとでかく見える!

「亜季斗、俺はお前のバージンをもらう。お前は俺の童貞をもらうんだ」

「ど、童貞ってっ……言っていて恥ずかしくないの?」

仮にも大学生が童貞って……俺も童貞だけど……。

「恥ずかしいものか。性欲に負けて、他の男を抱くような人間のほうが余程恥ずかしい! 俺にはお前だけと言う証だ」

証要らない〜〜〜!!!!!

「痛いイタイイタイっ!!!!」

股を大きく開かれて、正親のおっきなちんこを押し込まれる。一瞬気絶したと思う。そのまま気絶している間に事を終えてくれれば良いのに、正親は俺を起こすと、ちんこを出し入れして気持ち良さそうにしている。
俺は痛いのにっ!

正親も俺のちんこ弄ってくれたけど、尻の痛みに負けたっ。尻が痛すぎるっ!

おまけに中出しまでされて……ちんこを初心者相手の俺に、四回も連続で中出ししていった。正親は気持ち良さそうだったけど、俺は痛いだけだった。

「亜季斗、何か忘れ物はないか? 持って行きたい物があったら、持って行け。二度と島から出る機会はないだろうからな」

前回は急いで支度したのもあって、これ持って行けば良かったと思う物があった。ミキサーとか泡だて器とか、お菓子作るのに重宝する。持って行こう。これでアイスを作るんだっ!

「もう忘れ物はないか?」

「……補給物資でコンドームを持っていくべきだと思う」

「馬鹿だな、何でそんな物が必要なんだ?」

「だって、生でっ……中出しもするしっ!」

「ゴムなんてな、劣化が激しい物何年も使えないんだよ。どうせすぐに生で入れることになるんだから、不要だ。俺と前が繋がるのに何であんな邪魔な物を持っていかないといけない」

「だって、病気に……俺の穴だって生は良くないと思う」

「そのために肛門科の医者を連れていたんだ。問題はない」

正親の人材選択はとっても正親にとって素敵な人しか連れて行かなかったんですね。

俺は………例え、ろくな準備が出来なくても予知夢を見た時、なんとか一人で生きて行くように準備をしなければいけなかったと反省しています。

ゾンビの世界に連れて行ってはいけない……のは、(ホモ&絶倫&ちんこでかい)親友でした。

お尻、痛い……




END
あ、恵くんのところにIPAD忘れてきた。


あとがきw
久々のゾンビです。
異色なものを書くので戦々恐々としております。
続きが見たいと思ってくれる方が多ければシリーズにしていきたいと思っていますので、皆様のゾンビ愛次第です(笑)


  back  一言あれば↓からどうぞ。






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