玲人は俺の胸に顔を埋めて分かったとしおらしく言い、舜一も玲人が手を出してこない限りやらないと約束はした。まあ、正直この二人を見ると問題が大きいのは玲人のほうだからな。
舜一は割りと俺とセックスするようになってからは大人しくしていて、問題行動を起こしていなかった。
だから問題は反省やしおらしい態度を取りながらも、弱いくせに攻撃的な玲人なんだよな。とため息をついた。これで騒ぎを起こさないでくれればいいんだが。
「舜一はちょっとそこで離れて座ってろ」
「何でだよ?」
「まずは玲人から相手してやるからだ」
玲人は身体から言う事を聞かせば頭が冷えるし、順番に相手をするんだったら物理的な意味からも、玲人→舜一の順番だ。舜一は俺がたたなくても相手できるが、玲人はそうはいかないからな。
「何でいっつも玲人優先なんだよ!特に今日は俺が被害者のほうなのに!?」
「黙ってろ。後でちゃんと相手してやるから……まず玲人を大人しくさせてからのほうがゆっくりできるだろ?」
後半は舜一にだけ聞こえるようにいってやったら、流石に黙った。まあ、舜一も玲人の性格はよく分かっているので、理路整然と言えば分かってくれない事はないのだろう。差別されているんじゃなくて、どうやったら上手くいくかということをだ。
しかし見られてやるのは、勃ちそうもないな。ただでさえ、毎回色々頑張って勃たせているのに、舜一にガン見されていてはできそうもない。
できれば部屋の片隅で、ヘッドフォンでもしながら音楽でも聞いていてくれればなあと思うんだが、思いっきり見てくるからな。
玲人だけイカせて終わらせるか?と思っていたら、舜一が俺の下半身に背後から手を伸ばしてきた。
「ちょっと舜一!俺の番なんだから、恭ちゃんに手出さないでよ!」
「恭介の元気ないだろ?お前の中に入れやすいそうにたたせてやろうとしてやってんだ」
「俺がするんだから!舜一は前触るの禁止だったはずだろ!?」
いや、そう一番最初の時には勝手にそうお前らが決めたのかもしれないけど、舜一とやっている時は普通にそっちも触れられていたから今更だろう?と思うんだけどな。
「じゃあ、俺は後ろを慣らしながらお前らが終わるのを待っている」
「舜一!」
「そのほうが恭介だって恥ずかしくないだろ?俺は大人しく慣らしながら見ているだけだ……」
この後、玲人と終わったら舜一とする際、今度は玲人にガン見されるのが簡単に想像できる。その時に慣らすのは終わっていたほうが、時間が短縮されると思い、俺は仕方が無く俊一の行為を許した。
玲人から前の愛撫を受け、舜一からは後ろだから、そこまでされれば流石の俺でも勃ちはする。
俺は俺で色々やられながら玲人をイカせないといけないからな。
「恭ちゃん、もっとキスして?」
玲人はキスが好きだから、キスをしながら事を進める。