三日逃亡 6(完結)
いくらネコ歴がタチ歴よりも長くなっちゃったからって、慣らさずとも受け入れられるほどマゾじゃないんですが!初めのレイプの時だって、ちゃんと慣らしてくれたのに。
「浮気した罰だ。痛いのか?でも俺の心の方がもっと痛いって自覚するんだな!両親に認められるまでお前のために頑張って、お前のために家だって捨てたのに、お前は小切手一枚で俺を売るんだからな?……どんな悪魔だ?啓志は」
「だ、だからっ!見張っていないと浮気っ……する、って言ってあったじゃん!……間抜けに、捕まる孝也が悪いんだっよ!」
無理矢理突っ込まれた挙句、揺さぶられているのが言葉の途切れているので分かるよね?痛いわ〜
「そうだな。間抜けに捕まった俺が悪かったよ。もうあんな親とは縁を切ることに決めた。お前は見張っていないと駄目らしいからな。物理な見張りだけじゃなくて、戸籍上も全て俺のものにすることにした」
後ろにぶっさされたまま、なにか目の前に書類を差し出されちゃった。
『養子縁組届』
「え?」
「さあ、サインしろ!サインすることで、今回の浮気は忘れてやろう」
「俺が孝也の戸籍に入るの?で、でも俺も両親が許すか……」
「安心しろ。両方とも成人になっていれば、親の許可なんか必要はない……それに、啓志が俺の戸籍に入るんじゃない。俺が啓志の戸籍に入るんだ」
「え?だから俺の戸籍に入れるとしたら、兄弟ってことになるんでしょ?だったら、親関係あるよ」
俺の親の戸籍に入るなら、許可がないと駄目じゃない?
「違う。俺が啓志の息子として籍を入れるんだから、お前の親は関係ない。さあ、サインをしろ!」
「え?孝也が俺の子ども??え、ええ?何でそうなるの?」
「残念だが、俺の方が9ヶ月年下だからな。年下が年上を養子にすることは民法上できないことになっている。必ず年長者のほうが親にならないといけないからな、この場合それは啓志のほうになってしまう。親の両親の戸籍に啓志を入れるのは却下だし、お前の両親も同様だから、お前が俺を息子として養子縁組するんだ!」
がーん。婿養子ならぬ、押しかけ息子に孝也がなるの?こんな可愛げのない息子ができるなんて……要らない。
「サインしないんだったら、このまま永久に突っ込み続けるぞ!浮気を永遠に恨み続けて、監禁して、前を切りおと」
「サインします!します!させてください!」
その後日本に戻って、役所に提出させられて、孝也は橘孝也になりました。
うん、なかなか似合うよね……あつらえたみたいだね。
突っ込まれた尻を庇いながら帰国して、マンションを引き払って孝也が俺の部屋に正式に住むようになりました。親子だからね、一緒に住まないとね。
ちなみに、孝也は実家を破壊し尽くして、事業も目茶目茶にして、二度と帰ってこないで下さいと両親に言われたそうです。
ハッピーエンド……らしいですけど、俺はあんまし嬉しくないかもです。
たった3日の逃亡で、こんな息子ができるなんて、あんまりじゃないでしょうか?
END
このサイトで一番に結婚したのはけーし君たちになりました★ いかがでしたでしょうか?
浮気攻めは死ねよとか思いますが、浮気受け(タチ)は大好です。
とりあえず、孝也は浮気されても頑張ったってことで・・・・・・・END
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